3. 仮想ドライブの新規作成¶
本章では、仮想ドライブの新規作成方法について説明します。
3-1. 仮想ドライブの作成前の準備¶
仮想ドライブを作成する前に、以下を行っている必要があります。
ZENMUクラウドサービスのアカウントの有効化(Microsoft Azure AD アカウントでログインする場合は不要)
管理者がユーザーのEメールアドレスをZENMUクラウドサービスに登録すると、メールで「アカウント登録通知」を受信します。 「アカウント登録通知」に従いWebブラウザでZENMUクラウドサービスの下記URLを開いてEメールアドレスと仮パスワードでログインし、パスワードの変更を行ってください。 「アカウント登録通知」を受信していない場合は、システム管理者にお問い合わせください。なお、Microsoft Azure AD アカウントでログインする場合は通知されません。詳細は 12-1. ZENMUクラウドサービスへの初回ログイン をご参照ください。
プロキシサーバーの設定
プロキシサーバー経由でインターネットに接続する場合は、 Windowsの設定にプロキシサーバーの情報を設定する必要があります。詳細は (3) プロキシの設定について をご参照ください。
ZVD設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)の設定
仮想ドライブ作成の画面で指定する値を初期設定したい場合や、Outlookなど追加でアプリケーションのフォルダーを仮想ドライブに移動する場合は、インストール時に「C:\ZenmuTech\ZVDesktop」フォルダーに自動配置されるZVD設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に指定可能です。 詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照ください。以下よりダウンロード可能です。 https://zenmutech.com/images/download/v14/ZVD_Ver14_XML_Customize.pdf
Windowsのスリープの設定と、高速スタートアップの設定の解除について
Windowsの長時間スリープ後、PCご利用者が誤ってPCの電源ボタンを押して強制シャットダウンなどを行うことを防ぐ目的で、 必要に応じてWindowsのスリープの設定と、高速スタートアップの設定の解除をします。
詳細は、 (4) Windowsのスリープの設定と、高速スタートアップの設定の解除について をご参照ください。
Microsoft OneDriveのPCのリンク先の解除
Microsoft OneDriveを既にご利用しているPCで仮想ドライブを作成する場合、ZVD v1.4.3では仮想ドライブが作成できません。v1.4.1以前では、仮想ドライブは作成できますが、秘密分散での保護対象外のCドライブにOneDriveのファイルが残るなどの問題があります。
必ず、OneDriveのPCのリンク先の解除を行ってください。
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3-2. 仮想ドライブの作成¶
Windowsメニューより「ZENMU Virtual Desktop」フォルダーを展開し、「ZVDesktopStart」をクリックしてください。![]()
■ Eメールアドレスとパスワードを使用する場合
事前に設定したZENMUクラウドサービスのEメールアドレスとパスワードを入力し「サインイン」をクリックします。
■ Microsoft Azure AD アカウントを使用する場合
「Microsoft Azure AD アカウントでログイン」をクリックしてください。既にMicrosoft Azure ADアカウントにログインしている場合は、ユーザー名/パスワードを入力することなく、自動的にZENMUクラウドサービスにログインします。ログインされていない場合は、以下の画面が表示されるので、Microsoft Azure ADのアカウントとパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。![]()
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WebブラウザよりZENMUクラウドサービスにログイン未の場合は以下の画面が表示されます。
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ご登録のメールアドレスに「notify@zenmutech.com」より、件名「確認コードの送付 ZENMU Virtual Desktop」で6桁の確認コードが送信されます。
送られた確認コードを入力し、「送信」をクリックしてください。
仮想ドライブの設定を指定します。
「完了」をクリックすると、仮想ドライブの作成が開始されます。![]()
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警告
OneDriveの同期設定が行われている場合は、以下のメッセージが表示され、仮想ドライブが作成できません。
PCのリンクを解除し、OneDriveの同期設定を解除した後で、仮想ドライブを作成してください。詳細は (5) 設定XMLファイルの作成と仮想ドライブの作成 をご参照ください。
仮想ドライブ作成後、自動的にZVDの終了画面が表示されますので、ログオフ、シャットダウン、再起動のいずれかを選択してください。
Windowsに再度サインインするとZENMUモードスタート画面が表示されますので、「START」をクリックしてください。仮想ドライブをマウント(使用可能な状態に)します。ページのトップへ 3. 仮想ドライブの新規作成
3-3. 仮想ドライブの新規作成時の設定¶
(1) 基本設定¶
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仮想ドライブ名
任意の仮想ドライブ名を入力します。(エクスプローラーに設定した仮想ドライブ名が表示されます)
仮想ドライブ文字
仮想ドライブサイズ
仮想ドライブのサイズをプルダウンで指定します。通常は500MB~30GBまで指定可能です。 またZVD設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)を設定することで、30GB以上のサイズを指定することが可能です。 詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照ください。以下よりダウンロード可能です。 https://zenmutech.com/images/download/v14/ZVD_Ver14_XML_Customize.pdf
ロールバックデータの保存設定および、フルバックアップを取得する場合は仮想ドライブの3倍の容量が必要です。
ZENMUモードを利用し仮想ドライブにWindowsの既知のフォルダーなどを移動する場合、仮想ドライブサイズは移動するフォルダーより大きい必要があります。
警告
ご注意ください。
仮想ドライブのサイズは変更できません。変更が必要な場合は、仮想ドライブの必要データを退避し、一旦仮想ドライブを削除した後に新規で仮想ドライブを作成する必要があるため、必要なサイズを指定してください。ページのトップへ 3. 仮想ドライブの新規作成
(2) 詳細設定¶
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ZENMUモード
ZENMUモードを利用する (デフォルトでチェック) チェックを推奨
ZENMUモードで仮想ドライブを作成する場合はチェックを入れます。
リダイレクト(移動)可能なWindowsの既知のフォルダー (デフォルトでチェック) チェックを推奨
仮想ドライブへ「デスクトップ」、「ドキュメント」などWindowsの既知のフォルダーをリダイレクト(移動)する場合はチェックを入れます。
本設定により、ユーザーが従来の操作を変えることなく「デスクトップ」、「ドキュメント」に保存したデータが仮想ドライブ上に自動的に保存され、データのセキュリティを保つことが可能です。
リダイレクト(移動)可能なWindowsの既知のフォルダー ※(user)はWindowsのユーザー名¶ 日本語
英語名
場所
3D オブジェクト
3D Objects
C:\Users\(user)\3D Objects
アドレス帳
Contacts
C:\Users\(user)\Contacts
お気に入り
Favorites
C:\Users\(user)\Favorites
ダウンロード
Downloads
C:\Users\(user)\Downloads
デスクトップ
Desktop
C:\Users\(user)\Desktop
ドキュメント
Documents
C:\Users\(user)\Documents
ピクチャ
Pictures
C:\Users\(user)\Pictures
ビデオ
Videos
C:\Users\(user)\Videos
ミュージック
Music
C:\Users\(user)\Music
リンク
Links
C:\Users\(user)\Links
検索
Searches
C:\Users\(user)\Searches
保存したゲーム
SavedGames
C:\Users\(user)\Saved Games
設定XMLファイルに指定されているフォルダー (デフォルトでチェックされ、チェックを外すことができません)
設定ファイル(ZVDesktop_Config.xml)に仮想ドライブに移動するフォルダーを指定した場合は、仮想ドライブ移動されます。
WindowsのJunction機能を使用して仮想ドライブに移動します。(最大20フォルダー)
注釈
ZVD v1.4 からの変更点
デフォルトでチェックが付きチェックが外せないため、設定XMLファイルに仮想ドライブへフォルダーの移動を設定した場合は、必ず移動されます。
仮想ドライブ作成後、設定XMLファイルから移動の設定を削除した場合は、次回マウント時に移動したフォルダーが元の場所に戻ります。
移動するフォルダーを20フォルダー以上指定した場合、仮想ドライブマウント時に警告が表示され、フォルダーは移動されません。設定XMLファイルを編集し、移動するフォルダーを20以内にしてください。
デフォルトでチェックされ、チェックが外せません。
注釈
アプリケーションの既定のフォルダーより移動すると正しく動作しなくなるアプリケーションや、自動的に既定の場所にフォルダーを再作成するアプリケーションが存在します。そのため、仮想ドライブへアプリケーションのフォルダーを移動する場合は、必ず検証を行ってください。現在検証済みのアプリケーションは、Office365のOutlookです。OSTファイルを格納しているフォルダーを仮想ドライブに移動できます。詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照ください。以下よりダウンロード可能です。 https://zenmutech.com/images/download/v14/ZVD_Ver14_XML_Customize.pdf
インターネットエクスプローラーの一時ファイルフォルダーインターネットエクスプローラーが保存する一時ファイル(キャッシュ)のフォルダーを仮想ドライブに移動する場合はチェックを入れます。
インターネットエクスプローラーの一時ファイルフォルダーのデフォルトの場所
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Windows\INetCache
仮想ドライブを削除した場合は、一時ファイルフォルダーの内容も削除されます。
エクスプローラー上で非表示、アクセス禁止にするドライブ
ドライブをエクスプローラー上で非表示、アクセス禁止にする場合はチェックを入れます。
ドライブはドライブ種別ごとに設定できます。
コンピューター内蔵のハードディスクドライブ※ USB接続の外付けハードディスクなどでWindowsが内蔵のハードディスクと判断している場合は、USB接続でも「コンピューター内蔵のハードディスクドライブ」にチェックを入れることでアクセス制限が行われますので、ご注意ください。USBメモリー、リムーバブルディスクのドライブ
CD\DVDドライブ
ネットワークドライブ
注釈
設定XMLファイルに記載した「ドライブの種類、ドライブ文字」の組み合わせを満たすドライブがPCに存在する場合、 対象のドライブ文字に関しては設定XMLファイルの設定が優先されます 。この場合、当該ドライブ文字に関しては、「設定画面」-「その他」-「エクスプローラー上で非表示、アクセス禁止にするドライブ」の設定は無効となります。例えば、以下の場合は設定XMLファイルの設定が優先され、Cドライブにアクセス可能です。
設定画面:「エクスプローラー上で非表示、アクセス禁止にするドライブ」-「コンピューター内蔵のハードディスクのドライブ」にチェックし、表示・アクセスを禁止する
設定XMLファイル:Cドライブの表示・アクセスを許可する
フルバックアップ
フルバックアップ用の領域を確保する
仮想ドライブ作成時にフルバックアップ用の領域を確保する場合はチェックを入れます。
仮想ドライブ容量と同などのサイズが必要となります。
ロールバック用のファイルの作成、フルバックアップの領域を確保した場合は、仮想ドライブの3倍の容量が必要となります。
自動ロック
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