4. ZENMU Virtual Desktopを利用する - ZENMUモード¶
本章では、ZENMUモードで仮想ドライブ作成後のZVDの利用方法について記載します。
4-1. ZENMUモードの仮想ドライブ¶
本章では、仮想ドライブ作成後、ZVDの利用方法について記載します。
(1) ZENMUモードについて¶
ZENMUモードは仮想ドライブ利用時のみPCを利用できるモードです。 ZENMUモードでPCにログインするとZENMUモードスタート画面が表示されます。「START」をクリックし仮想ドライブをマウントして(使用可能にして)Windowsの通常のデスクトップを使用することが可能になります。詳細は 3-2. 仮想ドライブの作成 をご参照ください。
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仮想ドライブ作成時に「ZENMUモードを利用する」にチェックを入れた場合(デフォルトでチェック)は、ZENMUモードで仮想ドライブが作成されます。
ZENMUモードの場合は、「仮想ドライブへ移動するフォルダー」は自動的にチェックが入り、仮想ドライブにデスクトップやドキュメントなどWindowsの既知のフォルダーが仮想ドライブに移動されます。
注釈
一度仮想ドライブを作成すると、ZENMUモードから非ZENMUモードへ、または非ZENMUモードからZENMUモードへ 変更はできません 。変更が必要な場合は、仮想ドライブを一度削除し、仮想ドライブを新規作成する際にZENMUモードの有無を設定してください。![]()
(2) 仮想ドライブとは¶
仮想ドライブとは、PCのハードディスクにイメージファイルを作成し、Cドライブなど通常のハードディスクと同じ様に読み書きが可能な疑似的なドライブです。
ZVDでは、ZENMUモードスタート画面で「START」をクリックし、デスクトップが表示された状態が仮想ドライブがマウントされた(使用可能になった)状態です。 エクスプローラーで仮想ドライブを表示、アクセスすることが可能です。デフォルト設定ではZドライブに設定されています。(設定画面より変更可能。詳細は 6-2. 設定 -「仮想ドライブ」タブ をご参照ください。)
ZVDの仮想ドライブのデータはPCと外部ストレージ(クラウドストレージまたはオフラインストレージ)に独自の秘密分散テクノロジーを使用して分散して保存されます。 仮想ドライブのマウント(使用可能にする)際は、PCと外部ストレージに分散されたデータを複合化します。そのため、外部ストレージが必ず接続されている必要があります。
ZENMUモードを利用時、ZVDのデフォルト設定(詳細設定項目)では、以下の項目がエクスプローラー上で非表示、アクセス禁止の設定になっています。 そのためエクスプローラーの「デバイスとドライブ」には仮想ドライブ(Zドライブ)のみ表示されます。
コンピューター内蔵のハードディスクのドライブ CD/DVDのドライブ USBメモリー、リムーバブルディスクのドライブ![]()
ZVD設定画面で「マウント中のストレージ切断時の動作」-「仮想ドライブを利用不可にする」にチェックが入っている場合(デフォルト設定)は、マウント中に外部ストレージが切断された時には仮想ドライブが利用できなくなります。
仮想ドライブが利用不可となった際には、エクスプローラーでの仮想ドライブの表示も消えます。
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4-2. 仮想ドライブの利用(マウント)¶
(1) 仮想ドライブのマウント¶
(2) 仮想ドライブの状態確認¶
ZENMUモード利用時は、デスクトップ上に下記のZENMUツールバーが表示されます。ZENMUツールバーのアイコン、インジケーターより、仮想ドライブの状態を確認することができます。
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注釈
マウント直後、ZENMUツールバーはデスクトップ画面左上に表示されていますが、お好みの位置に変更することができます。ZVDをアンマウント(ログオフ、シャットダウン、再起動)した後、再度マウントした際には、ZENMUツールバーは前回アンマウント時と同じ場所に表示されます。
アイコン
左端のPC画面アイコンは、仮想ドライブの使用可否を表しています。
緑:利用可(マウント状態)
緑+「!」マーク:利用可(マウント中にご利用のストレージが切断された状態)
白+「X」マーク:利用不可(マウント中にご利用のストレージが切断された状態)
透明:利用不可(アンマウント状態)
左から2番目のクラウド/デバイスアイコンは、ストレージの状態を表しています。
上段:クラウドストレージ
下段:オフラインストレージ
白:接続状態
透明:切断状態
マウスポインターをアイコン上に合わせると、詳細説明が表示されます。
インジケーター
クラウド/デバイスアイコンの右上のインジケーターは、各ストレージの接続状態を表しています。
緑:接続状態
赤:切断状態
マウスポインターをアイコン上に合わせると、詳細説明が表示されます。
インジケーターは仮想ドライブの状態により表示が変わります。状態の詳細は 4-9. ZENMUツールバーのインジケーターの状態 をご参照ください。
4-3. 仮想ドライブのアンマウント(ログオフ、再起動、シャットダウン)¶
(1) 仮想ドライブのアンマウント¶
Windowsを終了する場合は、Windowsメニューからではなく、必ずZENMUツールバーの右端のアイコンをクリックし、「ログオフ」、「シャットダウン」、「再起動」を実行してください。
仮想ドライブのデータを保存し、ZVDを終了して仮想ドライブをアンマウントしてから、Windowsを終了します。
警告
WindowsメニューからWindowsを終了した場合は、仮想ドライブのデータが保存されずにWindowsが終了し、次回仮想ドライブがマウントできない(使用できない)場合がありますので、 必ずZENMUツールバーより「ログオフ」などを行ってください 。![]()
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ZVDをご利用中にWindows Updateの更新プログラムがインストールされてPCが再起動待ちになると、ZENMUツールバーの右側のアイコンをクリックした時に「更新してシャットダウン」、「更新して再起動」のボタンが追加で表示されます。必要に応じて実行してください。
(2) 仮想ドライブ アンマウント時のメッセージ¶
(3) 認証切れの場合の対処方法¶
Eメールとパスワード利用時およびMicrosoft Azure ADアカウント利用時に、認証切れが発生した場合、アンマウント(ログオフ、再起動、シャットダウン)を試みた際に以下のようなメッセージが表示されます。
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Microsoft Azure ADアカウントをご利用の場合、Azure ADから発行されるトークンの有効期限は90日で切れます。有効期限が切れた際は、再度認証が必要となります。詳細は (1) 認証のタイミング をご参照ください。
(4) Windowsメニューからの再起動、シャットダウン、サインオフ非表示¶
注釈
ZVD v1.4 より、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に<WinBtnNoClose>タグ、<NoLogOff>タグを設定することで、Windowsのメニューから再起動、シャットダウン、サインオフを表示しない様に設定することが可能になりました。本設定は 仮想ドライブ作成時のみ有効 となり、変更はできません。詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照ください。以下よりダウンロード可能です。 https://zenmutech.com/images/download/v14/ZVD_Ver14_XML_Customize.pdf
本設定を行うとWindowsのメニューは以下の様になります。
電源ボタンを押した場合 - 何も表示されません![]()
アカウントボタンを押した場合 - ロックのみ表示されます![]()
シャットダウンまたはサインアウトをクリックした場合(Windowsロゴキーを右クリックして表示) - 何も表示されません![]()
Windowsのサインオフ画面、Ctrl + Alt + Delete キーを押した際のWindows画面 - 右下に表示される電源ボタンが表示されなくなります
4-4. クラウドモード/オフラインモード¶
(1) クラウドモード¶
■ クラウドモードとは
クラウドストレージ((1) クラウドストレージ をご参照ください。)をメインに使用しているモードです。仮想ドライブ作成時はデフォルトでは、クラウドモードで仮想ドライブをマウントします。
仮想ドライブ利用中に、クラウドストレージが接続されていない場合は、デフォルトの設定では仮想ドライブが利用不可になります。 仮想ドライブのアンマウント(利用の終了)の際に、クラウドストレージが接続されていないと、アンマウントできません。 クラウドモードでもオフラインストレージは接続可能です。■ クラウドモードのみで実行可能なこと
フルバックアップの実行はクラウドモードのみで実行可能です。((1) フルバックアップ をご参照ください。)
■ クラウドモードへの切り替え方法
オフラインモードからクラウドモードへ切り替えるには、クラウドストレージが接続されている必要があります。
クラウドモードへの切り替えは、仮想ドライブマウント中、またはZENMUモードスタート画面で切り替えることができます。
ZENMU ツールバーより切り替える方法: 5-3. ロールバックデータの保存 をご参照ください。 設定画面より切り替える方法: 6-9. 設定-「クラウドモード/オフラインモード変更」 をご参照ください。
(2) オフラインモード¶
■ オフラインモードとは
オフラインストレージ( (2) オフラインストレージ をご参照ください。)をメインに使用しているモードです。
仮想ドライブ作成時はオフラインストレージが設定されていません。オフラインストレージ設定後に切り替えることが可能です。
仮想ドライブ利用中に、オフラインストレージが接続されていない場合は、デフォルトの設定で仮想ドライブが利用不可です。 仮想ドライブのアンマウント(利用の終了)の際に、オフラインストレージが接続されていないと、アンマウントできません。 オフラインモードでもクラウドストレージは接続可能です。■ オフラインモードでは実行不可なこと
フルバックアップの実行ができません。(設定画面より切り替える方法 (1) フルバックアップ をご参照ください。) 仮想ドライブをロックする場合、クラウドストレージが接続されていないとロックされません。(12-3. 仮想ドライブのロック機能について(ユーザー) をご参照ください。)■ オフラインモードへの切り替え方法
クラウドモードからオフラインモードへ切り替えるには、オフラインストレージが接続されている必要があります。
オフラインモードへの切り替えは、仮想ドライブマウント中、またはZENMUモードスタート画面で切り替えることができます。
ZENMU ツールバーより切り替える方法 : 5-4. クラウドモード をご参照ください。 設定画面より切り替える方法 : 6-9. 設定-「クラウドモード/オフラインモード変更」 をご参照ください。注釈
外出先などで、オフラインモードでオフラインストレージのみを利用している際に、オフラインストレージを紛失・故障した場合は仮想ドライブが利用できなくなります。この場合、フルバックアップの復元を行うことで、フルバックアップを実行した時点まで仮想ドライブを戻すことが可能です。万が一に備えて、 オフラインモードに切り替える際はフルバックアップを実行することをご推奨します 。フルバックアップについては、4-7. フルバックアップとフルバックアップからの復元 をご参照ください。
(3) クラウドモードとオフラインモードの使い分け¶
仮想ドライブのデータおよび、ロールバックデータは、クラウドモードご利用時でもオフラインストレージが接続されている場合はオフラインストレージにも保存されます。
逆にオフラインモードご利用時でも、オフラインストレージが接続されている場合はクラウドストレージに保存されます。
ご利用の環境にあったモードを選択してください。
■ クラウドモード
オフラインストレージの接続が不安定な場合 両方のストレージが問題なく接続されている場合
メインのストレージがクラウドストレージです。 フルバックアップの取得が可能です。(オフラインモードではフルバックアップの取得はできません) 紛失・故障の恐れがありません■ オフラインモード
インターネット接続が不安定な環境 外出時などクラウドストレージに接続が見込めない場合など
4-5. クラウドストレージ/オフラインストレージ¶
(1) クラウドストレージ¶
■ クラウドストレージについて
ZENMUクラウドサービスがクラウドストレージです。変更することはできません。仮想ドライブ作成時、デフォルトでクラウドストレージのみ設定されています。■ クラウドストレージ接続の注意事項
社内のインターネット接続がプロキシサーバー経由の場合は、Windowsの「プロキシ」の設定が必要です。(3) プロキシの設定について をご参照ください。 社外からVPN経由で社内のネットワークに接続している場合、VPNが切断されているとクラウドストレージに接続できない場合があります。VPNソフトウェアによって動作が異なるため、ネットワーク接続状態でVPNのみが接続された場合、ZVDはVPN切断を検知できません。ただし、ロールバックデータの保存や、アンマウントに失敗します。ご注意ください。
(2) オフラインストレージ¶
■ オフラインストレージについて
仮想ドライブ作成後に、ZENMUツールバー中央ボタンの「オフライン ストレージの設定」メニューまたは、「ZVD設定の画面」-「外部ストレージ」
設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に<SecondaryAvailability>タグを設定することで、オフラインストレージ設定の選択リストに表示するオフラインストレージを指定することが可能です。
またv1.4.3 より、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に<OfflineStorage disp="disabled" />タグを設定することで、オフラインストレージを設定不可にすることが可能です。
詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照ください。以下よりダウンロード可能です。 https://zenmutech.com/images/download/v14/ZVD_Ver14_XML_Customize.pdf
■ オフラインストレージの種類
オフラインストレージの種類(USBメモリー/iPhone USB/Android Bluetooth/iPhone Bluetooth LE)による設定の詳細は、 以下をご参照ください。
7-5. iPhone Bluetooth LE(BLE)接続 ※オフラインストレージに設定した iPhone Bluetooth LE が接続できない場合は、「(5) iPhone Bluetooth LE 接続ができなくなった場合のトラブルシューティング」をご参照ください。
■ オフラインストレージの設定方法
オフラインストレージはZENMUツールバーより、またはZENMUモードスタート画面より設定画面を表示して設定(変更・削除)することが可能です。
オフラインストレージの設定は、クラウドモードの時のみ可能です 。
ZENMUツールバーより設定する場合 : 5-5. オフラインモード をご参照ください。 設定画面より設定する場合 : (2) オフラインストレージ をご参照ください。
4-6. ロールバックデータの保存とロールバック¶
(1) ロールバックデータの保存¶
■ ロールバックデータについて
ロールバックデータは、仮想ドライブをマウントしてからロールバックデータの保存を行うまでの仮想ドライブの差分データです。
クラウド/オフラインストレージに接続されていない状態でWindowsを強制的に再起動し、仮想ドライブを秘密分散保存できなかった場合でも、最後にロールバックデータの保存をした時点まで仮想ドライブを復元することが可能です。
■ ロールバックデータ保存時の注意事項
ロールバックデータ保存中は、ご利用者や他のアプリケーションから仮想ドライブにアクセスされない状態で取得する必要があります。そのため、ロールバックデータ保存中は以下の状況が発生します。ご注意ください。
仮想ドライブに保存しているデスクトップなどのファイルを開けません。 仮想ドライブに保存しているファイルを開いている場合は、保存できません。 インターネットエクスプローラーの一時ファイルのフォルダー(デフォルトで仮想ドライブに移動)を使用しているWordなどMicrosoft Officeアプリの保存・新規作成ができません。 Microsoft Outlookのデータフォルダなどを設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に<JunctionFolders><Junction>タグを設定し、仮想ドライブに移動した場合は、ロールバックデータ保存中は新規メールの読み取りなどができません。 仮想ドライブサイズが大きい場合は、PCのスペックにもよりますが実行終了までに 1~2分程度かかる場合があります。この間は仮想ドライブ上で開いているファイルの保存は不可能です。注釈
本注意事項をご考慮の上、 運用に沿ったロールバックデータの保存を設定してください 。デフォルトの設定は以下の通りです。
ロールバック:ロールバック用のファイルを作成する ロールバックデータの自動保存:10分ごと 通知と通知後の自動保存:通知せず、すぐに保存「通知する」のみの設定にし、離席時などご利用者のご都合の良いタイミングで保存することも可能です。
■ ロールバックデータの設定方法
ZENMUモードスタート画面より設定が可能です。
設定「方法は 6-2. 設定 -「仮想ドライブ」タブ をご参照ください。
ZVD v1.4より設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に<VirtualDrive><Rollback>タグを設定することで、次回マウント時に設定の変更が反映されます。詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照ください。以下よりダウンロード可能です。注釈
ZVD v1.4 からのロールバックデータ保存に関する変更項目
アンマウント時は「ロールバック用のファイルを作成する」のチェックの下に、最後にロールバックデータの保存を行った時刻が表示されるようになりました。万が一ロールバックが必要な際に、いつの時点まで戻るか確認可能です。ロールバックデータ/フルバックデータの保存された時刻は、ZENMUモードスタート画面 6-11. オプション-「インターネットのプロパティを起動」 で確認することも可能です。 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に<VirtualDrive><Rollback>タグを設定することで、ロールバックデータの保存の設定変更することが可能になりました。本設定は次回に仮想ドライブをマウントした時に有効となります。■ ロールバックデータの保存のタイミング
ロールバックデータは以下のタイミングで保存されます。
マウント時 手動でロールバックデータの保存を行った場合 設定画面で設定した保存間隔での自動保存時、自動保存を通知のみにした場合通知メッセージで「今すぐ保存」をクリックしたタイミング
(2) ロールバックデータ自動の保存の実行時の状態¶
「通知と通知後の自動保存」の設定によって、仮想ドライブマウント中の自動保存の動作が異なります。
■ 「通知せず、すぐに保存」 の場合
■ 「通知のみ」 の場合
■ 「x 秒/分後」 の場合
(3) ZENMUツールバーから手動によるロールバックデータ自動の保存¶
(4) ロールバック¶
■ ロールバックについて
■ ロールバックが必要となる状況について
仮想ドライブを正常にアンマウント(終了)するには、ZENMUモードの場合はZENMUツールバーの右端ボタンより「再起動」、「シャットダウン」、「ログオフ」をする必要があります。アンマウント時に仮想ドライブのデータはPCの分散ファイル1と外部ストレージ(クラウド/オフラインストレージ)の分散ファイル2に秘密分散保存されます。
仮想ドライブをアンマウントせずに、外部ストレージが接続されていない状態でWindowsを強制的に終了したため、仮想ドライブを秘密分散保存に失敗し、PCの分散ファイル1と外部ストレージの分散ファイル2の整合性が取れなくなった場合などにロールバックが必要となります。
具体的には以下の様な場合に発生します。
Windowsキーを使用する、または、Windowsのアップデートやソフトウェアのインストール時にWindowsを強制的に再起動した(※1)。外部ストレージを接続しない状態・接続が遅延する状況 などで、強制的に再起動した場合は必ずロールバックが必要となります。 仮想ドライブをアンマウントすることなく、PCの蓋を閉じ長期間Sleepし、Sleep復帰後PCが自動的にシャットダウンされた。 仮想ドライブのアンマウント時にBSoD(Blue Screen Of Death)やPCのファイルシステム異常が発生し、PCの分散ファイル1への書き込みに失敗した。注釈
ZVD v1.4 からのロールバックデータ保存に関する変更項目
アンマウント時は「ロールバック用のファイルを作成する」のチェックの下に、最後にロールバックデータの保存を行った時刻が表示されるようになりました。万が一ロールバックが必要な際に、いつの時点まで戻るか確認可能です。ロールバックデータ/フルバックデータの保存された時刻は、ZENMUモードスタート画面 6-11. オプション-「インターネットのプロパティを起動」 で確認することも可能です。 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に<VirtualDrive><Rollback>タグを設定することで、ロールバックデータの保存の設定変更することが可能になりました。本設定は次回に仮想ドライブをマウントした時に有効となります。
Windowsのアップデート、ソフトウェアのインストールデスクトップを表示したまま、仮想ドライブのみをアンマウントする機能をご用意しています。インストールを行う場合は、「仮想ドライブのアンマウント」機能をご利用ください。詳細は 5-10. その他 - ログファイルのアップロード をご参照ください。 Windows キーを使用した強制再起動ZVD v1.4 以上では、設定XMLファイルに<WinBtnNoClose>タグおよび、<NoLogOff>タグを設定することで、Windowsキーより 再起動/シャットダウン/ログオフを表示しない様にできます。詳細は 4-3. 仮想ドライブのアンマウント(ログオフ、再起動、シャットダウン) および、 設定方法の詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照ください。以下よりダウンロード可能です。警告
Windowsの強制的な再起動 (※1)についての補足Windowsキーを使用する、または、Windowsのアップデートやソフトウェアのインストールで発生するWindowsの強制的な再起動の場合も、ZVDは可能な限り仮想ドライブのデータを秘密分散保存しようとします。ただし、外部ストレージが接続されていない、ネットワークやBluetoothの通信スピードが遅いなどの理由などにより、Windowsが終了する前に秘密分散保存できない場合があります。注釈
最後のアンマウント時にZENMUツールバーより正常にアンマウントしたにも関わらず、ロールバックのメッセージが表示された場合は以下の可能性があります。ご確認ください。
最後に アンマウントした時に接続していた外部ストレージを接続 していない。
仮想ドライブデータの秘密分散保存は、アンマウント時に行います。例えば、最後にクラウドモードでクラウドストレージのみを接続してアンマウントし、次回オフラインストレージのみを接続してマウントしようとした場合、最後に秘密分散保存した最新の分散ファイル2が存在しないため、ロールバックのメッセージが表示されます。マウント時にネットワークやBluetoothの接続状態が不安定である
マウント時はモードに関わらず、ZVDは両方の外部ストレージの最新の分散ファイルおよび、ロールバックデータのファイルを確認しにいきます。例えば、最後にクラウドモードでクラウドストレージのみを接続してアンマウントし、次回クラウドストレージとオフラインストレージ双方を接続してマウントを試みた際、ネットワークの接続状況が悪くクラウドストレージの確認できない時には、オフラインストレージのロールバックデータが最新である場合はロールバックするメッセージが表示されます。マウント時は、最後にアンマウントした時に接続されていた外部ストレージが接続されていること を必ず確認してください。
■ ロールバックが必要となった場合の対応手順
(2) ロールバックの手順 をご参照ください。
4-7. フルバックアップとフルバックアップからの復元¶
(1) フルバックアップ¶
■ フルバックアップの目的
フルバックアップファイルを取得し、フルバックアップした時点まで仮想ドライブを復元することを目的としています。 フルバックアップファイルの復元が必要となるのは以下の場合が想定されます。
PCのファイルシステム故障や、マウント中に突然BSoD(Blue Screen of Death)が発生し、PCの仮想ドライブの分散ファイル1およびロールバックデータの双方が破損した場合 オフラインストレージのみを使用していて、オフラインストレージを紛失した際や、仮想ドライブにもマウントできず、ロールバックが不可能な状態になった場合■ フルバックアップとは
PCに保存されている分散ファイル1と、クラウドストレージに保存されている分散ファイル2のフルバックアップファイルを作成します。そのため、仮想ドライブをマウント中にフルバックアップファイルを作成する場合は、内部的に一度仮想ドライブをアンマウントして仮想ドライブを秘密分散保存してからフルバックアップファイルを保存します。クラウドモード でクラウドストレージに接続されている場合のみ、フルバックアップファイルが作成可能です。
■ フルバックアップの領域確保
フルバックアップファイルは仮想ドライブサイズと同じサイズになります。従って、ロールバックデータの保存を行う設定(デフォルトの設定)の場合は、 仮想ドライブサイズの3倍 のディスク容量が必要になります。
仮想ドライブ新規作成時に「詳細設定」-「フルバックアップ用の領域を確保する」にチェックを入れた場合(デフォルト設定)、ハードディスクにフルバックアップ用の領域を確保できます(推奨)。
詳細は (2) 詳細設定 をご参照ください。
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■ フルバックアップファイルの保存方法
仮想ドライブマウント中に、ZENMUツールバーの中央ボタン - フルバックアップ よりフルバックアップファイルを作成する方法
5-6. オフラインストレージの設定 をご参照ください。
仮想ドライブマウント中、またはZENMUモードスタート画面で、ZVD設定画面を表示しフルバックアップファイルを作成する方法
(1) フルバックアップの作成 をご参照ください。
クラウドモード でクラウドストレージに接続されている場合のみ、フルバックアップファイルが作成可能です。
(2) フルバックアップからの復元¶
■ フルバックアップからの復元とは
フルバックアップファイルを保存した時点まで、仮想ドライブを復元する機能です。 フルバックアップファイルの復元が必要となるのは以下の場合が想定されます。
PCのファイルシステム故障や、マウント中に突然BSoD(Blue Screen of Death)が発生し、PCの仮想ドライブの分散ファイル1およびロールバックデータの双方が破損した場合
オフラインストレージのみを使用していて、オフラインストレージを紛失した際や、仮想ドライブにもマウントできず、ロールバックが不可能な状態になった場合
■ フルバックアップからの復元の注意事項
ZENMUモードスタート画面(ZVD設定画面-フルバックアップからの復元)からのみフルバックアップからの復元が可能です。仮想ドライブのマウント中は復元できません。 フルバックアップからの復元後、最初の仮想ドライブのマウントは、クラウドモードでマウントします。オフラインモードではマウントできません。 ZENMUモードスタート画面より起動したZVD設定画面よりのみ実行可能です。仮想ドライブをマウントしている場合は復元できません。 ロールバック可能な場合は、 ロールバックデータの方が最新の状態まで保存している可能性が大きい です。その場合は、画面の案内に従いロールバックしてください。 ZVD v1.4 以上でロールバックデータとフルバックアップファイルの更新日時は、ZENMUモードスタート画面 のオプション - データの状態 で確認することが可能です。詳細は、 6-11. オプション-「インターネットのプロパティを起動」 をご参照ください。 ZVD v1.3 までは、ログファイルをアップロードの上、ZVDサポート(zvd-support@zenmutech.com)までお問合せください。その際、仮想ドライブご利用者のメールアドレスと、ログファイルをアップロードした旨も併せてお知らせください。ログファイルのアップロード方法は、
仮想ドライブマウント中にZENMUツールバーより行う場合 : 5-10. その他 - ログファイルのアップロード をご参照ください。
ZENMUモードスタート画面より行う場合 : 6-12. オプション-「ログファイルのアップロード」 をご参照ください。
画面の案内に従い、ロールバックする方法は、(4) ロールバック をご参照ください。注釈
フルバックアップからの復元は、仮想ドライブの削除後は行うことができません 。ご注意ください。■ フルバックからの復元方法
(2) フルバックアップからの復元 をご参照ください。
4-8. 仮想ドライブのロック機能について¶
仮想ドライブのロック手順は以下のページをご参照ください。
(1) 仮想ドライブのロック機能の目的と特徴¶
ユーザーは自身が作成した仮想ドライブのPCやスマートフォンのWebブラウザでZENMUクラウドサービスにログインし、ロックを実行する必要があります。
■ ロック機能の目的
PCの紛失・盗難など万が一の事態の際に、PCのデータ漏洩などの事故を防ぐことを目的とした機能です。
■ ロック機能の特徴
強制的に仮想ドライブをアンマウント(使用不可能な状態)し、Windowsを強制ログオフさせます。
リモートワイプなどとは異なり、データの削除は行いません。アンマウントする事で、秘密分散され、仮想ドライブが保護された状態になります。PCが手元に戻った際にはロックを解除することで、継続して仮想ドライブを利用することができます。
(2) 仮想ドライブのロック機能の概要¶
企業管理者は管理するユーザーの仮想ドライブ、ユーザーは自身が作成した仮想ドライブのロック/ロックの解除が可能です。 ロック/ロックの解除はPCやスマートフォンのWebブラウザでZENMUクラウドサービスにログオンしてから行えます。
PCやスマートフォンのWebブラウザでZENMUクラウドサービスにログインし、該当のユーザーをロックします。
ロックは仮想ドライブの使用者、または管理者により実行可能です。実際の操作方法は、 11-7. ZVDのインストーラーとリリースノートのダウンロード方法 をご参照ください。ZVDはロック通知を受け取ると、強制的に仮想ドライブをアンマウントし、Windowsを強制ログオフします。
ロック通知はPCがインターネット接続時のみ受け取り可能です。 クラウドモード、オフラインモードのどちらの場合も、ロック通知を受け取り次第ロックします。 ロック時にPCがインターネットに接続されていない場合は、再度インターネット接続時にロック通知を受信し、ロックします。 ロックを解除しない限り、再度Windowsにログインしても、すぐに強制ログオフされます。
紛失したPCの発見時などロックを解除する際も、WebブラウザでZENMUクラウドサービスにログインし、該当ユーザーのロックを解除します。
ロックの解除は仮想ドライブの使用者、または管理者により実行可能です。 ただし仮想ドライブの管理者がロックを行った場合は、管理者のみロックの解除が可能です。使用者はロックの解除はできません。
4-9. ZENMUツールバーのインジケーターの状態¶
クラウド/デバイスアイコンの右上のインジケーターは、各ストレージの接続状態を表しています。
緑:接続状態
赤:切断状態
マウスポインターをアイコン上に合わせると、詳細説明が表示されます。
注釈
仮想ドライブ作成直後はZENMUツールバーがデスクトップ画面左上に表示されています。位置は、お好みの場所に変更することができます。ZVDをアンマウント(ログオフ、シャットダウン、再起動)した後、再度マウントした際には、ZENMUツールバーは前回アンマウント時と同じ場所に表示されます。ご利用の環境により、ZENMUツールバーのインジケーターの状態は以下のようになります。ZVD設定画面-「マウント時のストレージ切断時の動作」-「仮想ドライブを利用不可にする」の設定の詳細は 6-5. 設定 -「マウント」 をご参照ください。■ クラウドモード
「マウント時のストレージ切断時の動作」-「仮想ドライブを利用不可にする」にチェックが入っている場合
元の状態:クラウドストレージ接続状態・オフラインストレージ設定無し
元の状態:クラウドストレージ接続状態・オフラインストレージ接続状態
元の状態:クラウドストレージ接続状態・オフラインストレージ切断状態
元の状態:ZENMUツールバー「その他」-「仮想ドライブのアンマウント」を選択し、アンマウント状態
「マウント時のストレージ切断時の動作」-「仮想ドライブを利用不可にする」にチェックが入っていない場合
元の状態:クラウドストレージ接続状態・オフラインストレージ設定無し
元の状態:クラウドストレージ接続状態・オフラインストレージ接続状態
元の状態:クラウドストレージ接続状態・オフラインストレージ切断状態
元の状態:ZENMUツールバー「その他」-「仮想ドライブのアンマウント」を選択し、アンマウント状態
■ オフラインモード
「マウント時のストレージ切断時の動作」-「仮想ドライブを利用不可にする」のチェックが入っている場合
元の状態:クラウドストレージ接続状態・オフラインストレージ接続状態
元の状態:クラウドストレージ接続状態・オフラインストレージ切断状態
元の状態:ZENMUツールバー「その他」-「仮想ドライブのアンマウント」を選択し、アンマウント状態
「マウント時のストレージ切断時の動作」-「仮想ドライブを利用不可にする」にチェックが入っていない場合