8. よくあるエラーメッセージの対処方法¶
本章では、ZVDでよく発生するエラーメッセージの対処方法についてご説明します。
8-1. ロールバック¶
ZENMUモードスタート画面より「START」をクリックした場合に、「ロールバック」が表示されることがあります。
「ロールバックについて」と「ロールバックの手順」( (2) ロールバックの手順 )をご説明します。
(1) ロールバックについて¶
■ ロールバックについて
仮想ドライブのマウントに失敗し、ロールバックが必要な場合にメッセージが表示されます。最後にアンマウントした際に、仮想ドライブが正しく秘密分散保存されなかった可能性があります。
ロールバックは、仮想ドライブを、最後にロールバックデータの保存を行った時点の状態に戻す機能です。
ロールバックが必要になる状況などの詳細は、(4) ロールバック をご参照ください。
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(2) ロールバックの手順¶
ZENMUモードスタート画面で「START」をクリックした際に、以下のメッセージが表示された場合は、正常に仮想ドライブのマウント(ご利用)ができない状態です。
最後にアンマウント (ZENMUツールバーで「再起動」「シャットダウン」「ログオフ」をクリックし、仮想ドライブを終了)した時に、接続していた外部ストレージが接続されていることを確認してください。
外部ストレージが正しく接続されていない場合は接続し、インターネット・VPNの接続にしばらく時間がかかる場合は少し待ってから「再試行」 をクリックしてください。
外部ストレージが正しく接続されている場合は、「ロールバック」をクリックします。
何らかの原因で、アンマウント時に仮想ドライブの秘密分散保存に失敗し、分散ファイルが不整合になっています。
仮想ドライブがロールバックされる日時が表示されます。「はい」をクリックすると、ロールバック処理が実行されます。
ロールバックが完了すると、メッセージが表示されるので「OK」をクリックします。
ZENMUモードスタート画面の「START」をクリックし、仮想ドライブをマウントします。
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8-2. フォルダーの移動確認¶
ZENMUモードスタート画面より「START」をクリックした場合に、「フォルダーの移動確認」が表示されることがあります。
これは、ZVDの機能を利用して、仮想ドライブにフォルダーを自動的に移動していた場合に、移動元のフォルダー(Cドライブなど)に再度新しいフォルダーが作成された場合に表示されます。
他のアプリケーションのデータをフォルダーを仮想ドライブへ移動していた場合、そのアプリケーションが移動元のフォルダーに、新しいフォルダーを作った場合などに発生します。
例えば、Microsoft Teamsのキャッシュフォルダーを仮想ドライブへ移動した場合、Teamsは起動後に再度新しいフォルダーを元の場所(Cドライブ)に作り直します。 その場合に、ZVDはTeamsが再作成したフォルダーに対して再度仮想ドライブへ移動するかなど、ご利用者の判断して頂くためメッセージを出力します。
なお、ZVDの仮想ドライブへフォルダーを自動的に移動する機能は、
Windows が用意しているリンク(Junction)機能を使用しています。
仮想ドライブに移動したフォルダーが配置され、移動元(Cドライブなど)には仮想ドライブのフォルダーのリンク(Junction)が作成されます。
設定XMLファイルに仮想ドライブへ移動するフォルダーを指定することで、指定したフォルダーが自動的に移動されます
運用に沿ったメッセージ上の動作を選択してください。
以下は、C:\JunctionTest\test01 フォルダーを仮想ドライブにリダイレクト(移動)させるよう設定XMLファイルで設定した場合の動作となります。
(1) 再度仮想ドライブに移動元のフォルダーを移動し、移動元のファイルをコピーする場合¶
再度仮想ドライブに移動元(Cドライブなど)フォルダーを移動し、移動元のファイルをコピーする場合は、「移動元のフォルダーを移動先に移動する」を選択します。
移動元のフォルダーにはリンク(Junction)が再度作成されます。
なお、元々仮想ドライブに移動済みのフォルダーは、フォルダー名が変更([元のフォルダー名]_yyyymmdd_hhmmss)され、仮想ドライブ上に残ります。
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(2) 移動元のフォルダーにリンクのみを再作成する場合¶
アプリケーションが再度作成した、移動元(Cドライブなど)のフォルダーにリンク(Junction)のみ作成する場合は、「フォルダー、ファイルを移動せず、リンク先を仮想ドライブに変更する」を選択します。
アプリケーションが再度作成したフォルダーは、フォルダー名が変更([元のフォルダー名]_yyyymmdd_hhmmss)されます。
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(3) 対処を行わない場合¶
特に対処を行わず、フォルダーリダイレクト(移動)をキャンセルする場合は、「キャンセル」を選択します。
この場合は、「移動に失敗しました」というメッセージが表示されます。「継続」をクリックすると、仮想ドライブがマウントされます。
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8-3. 設定XMLファイルのエラー1 (タグの記述が正しくない)¶
設定XMLファイル(C:\ZenmuTech\ZVDesktop\ZVDesktop_Config.xml)を変更した後に、ZENMUモードスタート画面で「START」をクリックして仮想ドライブをマウントしようとした際に、以下のエラーメッセージが表示されることがあります。
これは、XMLタグの対応が正しくない、コメント文 <!-- --> の書式が正しくないなど、設定XMLファイルの記述に誤りがある場合に表示されるメッセージです。
本メッセージ例では、メッセージ中に「<ZVDesktop><Ui><Shell>」というタグが表示されているため、<Shell></Shell>間の記述に誤りがあります。
警告
設定XMLファイルにJunctionの設定をし、仮想ドライブにフォルダーを移動していた場合は、本メッセージが表示された後に仮想ドライブをマウントすると、仮想ドライブへ移動していたフォルダーが元の場所に戻ります。(Junctionの設定については、 13-1. 仮想ドライブに移行するフォルダーの設定方法 をご参照ください。)設定XMLファイルを正しく修正後、次に仮想ドライブをマウントした時に、再度仮想ドライブへフォルダーが移動します。
(1) 設定XMLファイルの修正方法について¶
仮想ドライブをマウント(利用可能な状態に)し、Windowsのロゴキーの「ここに入力して検索」に「cmd.exe」と入力し、cmd.exe を開きます。
cmd.exeで「notepad C:\ZenmuTech\ZVDesktop\ZVDesktop_Config.xml」を実行します。
メモ帳で設定XMLファイルが開かれますので修正して保存します。
エラーメッセージに表示されているタグ間に、記述の誤りがないか確認してください。
上記メッセージ例では、メッセージ中に「<ZVDesktop><Ui><Shell>」というタグが表示されているため、<Shell></Shell>間の記述に誤りがあります。
<Shell></Shell>などタグの対応が正しいかご確認ください。
コメント文 <!-- --> の書式が正しいかご確認ください。
ZENMUツールバーの中央ボタン - 「設定の表示」をクリックします。
設定XMLファイルにJunctionの設定を行って仮想ドライブにフォルダーを移動している場合は、ファイルが元の場所に戻されています。
ZENMUツールバーより再起動等を行ってアンマウントを行い、ZENMUモードスタート画面より「START」をクリックしてください。マウント時に、再度設定XMLファイルで指定したフォルダーが仮想ドライブに移動します。
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8-4. 設定XMLファイルのエラー2 (読み込みに失敗)¶
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(1) 原因と対処方法¶
「C:\ZenmuTech\ZVDesktop」フォルダーに設定XMLファイル「ZVDesktop_Config.xml」が存在しません。以下の可能性があります。
ZVDインストール時に資産管理ソフトやセキュリティソフトが配置を許さなかったなど、何かの理由で配置がされなかった。
ZVDに対して必要な設定が、資産管理ソフトやセキュリティソフトに設定されていることを確認してください。
詳細は、1-3. ZVDインストール前/インストール後の注意事項 をご参照ください。
システム管理者に連絡し、会社で使用している設定XMLファイルを入手してください。設定XMLファイルは、会社ごとに必要な設定が行われている可能性が大きいです。
会社で管理している設定XMLファイルが無い場合は、「ZVDesktop_Config.xml」を作成し、「C:\ZenmuTech\ZVDesktop」フォルダーに配置してください。
詳細は、(2) 設定XMLファイルの作成方法 をご参照ください。
誤ってファイルを削除した。
システム管理者に連絡し、会社で使用している設定XMLファイルを入手してください。設定XMLファイルは、会社ごとに必要な設定が行われている可能性が大きいです。
会社で管理している設定XMLファイルが無い場合は、「ZVDesktop_Config.xml」を作成し、「C:\ZenmuTech\ZVDesktop」フォルダーに配置してください。
詳細は、(2) 設定XMLファイルの作成方法 をご参照ください。
ファイル名を「ZVDesktop_Config.xml」から変えてしまった。
ファイル名を「ZVDesktop_Config.xml」に戻してください。
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(2) 設定XMLファイルの作成方法¶
仮想ドライブをマウント(利用可能な状態に)し、Windowsのロゴキーの「ここに入力して検索」に「cmd.exe」と入力し、cmd.exe を開きます。
cmd.exeで「notepad C:\ZenmuTech\ZVDesktop\ZVDesktop_Config.xml」を実行します。
メモ帳の「新しく作成しますか?」メッセージが表示された場合は、「はい」をクリックします。
以下の内容を書いて、保存します。
以下はZVDインストール時に、デフォルトで設定XMLファイルに設定している内容です。必要に応じて設定を追加・変更してください。
設定XMLファイルの詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」に詳細が記載されています。以下よりダウンロード可能です。
https://zenmutech.com/images/download/v14/ZVD_Ver14_XML_Customize.pdf
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ZVDesktop > <Log> <SavePeriod>30</SavePeriod> </Log> </ZVDesktop>
ZENMUツールバーの中央ボタン - 「設定の表示」をクリックします。
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