13. 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)の記載例¶
本章では、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)の設定で、多くのお客様にご利用頂いている設定の設定例について記載します。
■ 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)とは
ZVDの仮想ドライブ作成時の初期値の設定や、仮想ドライブに移動するフォルダーの指定、ZENMUモードスタート画面表示時・仮想ドライブのマウント時・アンマウント時に実行するコマンドなどの指定が可能です。
設定XMLファイルの詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」に詳細が記載されています。以下よりダウンロード可能です。
■ 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)の配置場所
「C:\ZenmuTech\ZVDesktop」に配置されています。
ZVDインストール時に自動的に配置されます。
■ 設定XMLファイル変更後の確認
仮想ドライブをご利用中に設定XMLファイルを変更した場合は、XMLの書式が誤っていないかチェックが必要です。
ZENMUツールバーの中央ボタン - 「設定の表示」をクリックします。
ZVDの設定画面を表示する際に設定XMLファイルの書式を自動的にチェックします。
チェック結果がNGの場合は、エラーメッセージが表示されます。エラーメッセージに従い、再度、設定XMLファイルを修正してください。
エラーが表示された場合は、対処が必要です。詳細は、8-3. 設定XMLファイルのエラー1 (タグの記述が正しくない) をご参照ください。
チェック結果がOKの場合は、ZVDの設定画面のみ表示されます。画面を閉じます。
![]()
警告
設定XMLファイルにJunctionの設定をし、仮想ドライブにフォルダーを移動していた場合は、本メッセージが表示された後に仮想ドライブをマウントすると、仮想ドライブへ移動していたフォルダーが元の場所に戻ります。(Junctionの設定については、 13-1. 仮想ドライブに移行するフォルダーの設定方法 をご参照ください。)設定XMLファイルを正しく修正後、次に仮想ドライブをマウントした時に、再度仮想ドライブへフォルダーが移動します。
13-1. 仮想ドライブに移行するフォルダーの設定方法¶
■ フォルダーを仮想ドライブに移動する設定について
本設定はZENMUモードのみ指定可能です。
Windowsの 「 ジャンクション(Junction)」 機能を利用して実現しています。
最大20フォルダーまで仮想ドライブに移動可能です。
設定XMLファイルから設定を削除すると、元の場所にフォルダーとファイルが戻ります。
ZVD v1.4より、仮想ドライブ作成時および仮想ドライブご利用時に設定、設定の削除が可能です。
下記の設定例で示すように、<JunctionFolders><Junction>タグを設定します。
■ 注意事項
警告
アプリケーションによっては、Junctionを使用して既定の場所を変更すると、正常に動作しない場合があります。基本的には、アプリケーションの設定でフォルダーの場所を仮想ドライブに指定してください。
アプリケーション側の設定変更が何らかの理由によりきない場合のみ、ZVD側で設定XMLファイルのJunction機能を利用することにより、フォルダーの移動が可能です。 仮想ドライブに移動できるフォルダーは ログオンユーザーでアクセス(コピー、削除)できるフォルダーのみです。 本章でご説明する Microsoft Outlook以外のアプリケーションのフォルダーを移動する場合は、お客様で事前に動作確認をすることをお願いしております。アプリケーションによっては、既定のフォルダーを移動すると動作しなくなるものがあります。ご注意ください。 ZVD v1.4より、仮想ドライブ新規作成時の「詳細設定」画面の設定項目にて「ZENMUモード」-「設定XMLファイルに指定されているフォルダー」は既定でチェックが入っており、外せません。そのため、設定XMLファイルに設定を記述すると、指定したフォルダーが必ず仮想ドライブへ移動されます。詳細は (2) 詳細設定 をご参照ください。 Microsoft Teamsおよび、Webブラウザーのキャッシュファイル、ごみ箱は本機能で仮想ドライブに移動できません。移動するとTeamsに問題が発生することが確認されています。Microsoft Teamsおよび、Webブラウザーのキャッシュファイル、ごみ箱は仮想ドライライブのアンマウント(終了)時に削除する設定が可能です。詳細は以下をご参照ください。■ Junction対象(移動元・移動先)のフォルダーについて
移動元のフォルダー(Cドライブのフォルダー)にJunctionが作成されます。
![]()
移動先の仮想ドライブの「Z:\Users\(user)\Junction\」フォルダー配下にフォルダーが移動されます。(仮想ドライブがZドライブの場合。(user)はWindowsのユーザー名)![]()
注釈
ZVD v1.4 からの変更点
「設定XMLファイルに指定されているフォルダー」は、デフォルトでチェックが付き、チェックが外せなくなりました。そのため、設定XMLファイルに仮想ドライブへフォルダーの移動を設定した場合は、必ず移動されます。詳細は (2) 詳細設定 をご参照ください。仮想ドライブ作成後、設定XMLファイルから移動の設定を削除した場合は、次回マウント時に移動したフォルダーが元の場所に戻ります。
移動するフォルダーを20フォルダーより多く指定した場合、仮想ドライブマウント時に警告が表示され、フォルダーは移動されません。設定XMLファイルを編集し、移動するフォルダーを20以内にしてください。
(1) Microsoft Outlook のデータフォルダーの移動について¶
■ ZenmuTechで移動確認可能としているMicrosoft Outlookのバージョン
Microsoft Outlook 2016以上、Office 365 Outlook
■ 仮想ドライブへの移動対象
Outlookデータフォルダー : 「%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Outlook」
移動先 :「Z:\Users\(user)\Junction\Outlook」(仮想ドライブのドライブレターが「Z」の場合)
(2) 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)記載方法¶
■ 設定XMLファイルの記述例
詳細は「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ」をご参照ください。
仮想ドライブ上でOutlookを利用する際には、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に以下の記載(ハイライト部分)を行います。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ZVDesktop > <Log> <SavePeriod>30</SavePeriod> </Log> <Operation> <JunctionFolders> <Junction name="Outlook" source="%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Outlook" target="Outlook" /> </JunctionFolders> </Operation> </ZVDesktop>
13-2. Microsoft OneDrive - OneDriveのリンク先フォルダーを仮想ドライブに設定する場合の設定方法¶
■ 動作確認済みのMicrosoft OneDriveのバージョン
Microsoft OneDrive(以下、OneDrive)バージョン 2021 (ビルド 21.002.0104.0005)です。
Microsoft は予告なく仕様を変更し、変更が公表されない場合があります。ご了承ください。
■ OneDriveのリンク先フォルダーを設定した場合の設定XMLファイルの設定について
OneDriveのリンク先フォルダーを仮想ドライブに設定する場合、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に以下の設定が必要です。
仮想ドライブ作成時、削除時:OneDriveを終了する(ファイルの移動をOneDriveに制限されないための処理)
仮想ドライブが利用不可能な状態から再マウントした場合:OneDriveを起動する
設定XMLファイルの記述例は、(9) ZVDをアップグレードする際のOneDriveの注意事項 をご確認ください。
■ 注意事項
OneDriveのリンク先フォルダーの設定は設定XMLファイルでは行えません。OneDriveを手動で設定してください。
ZVD v1.4.3よりOneDriveが設定されている場合は、仮想ドライブの作成および削除ができません。
ZVD v1.4.1 以前で、OneDriveの同期設定を削除せず仮想ドライブ作成する事は可能です。ただし、以下の問題が発生します。必ず以下の(1)~(5)を行った上で仮想ドライブを作成してください。
OneDriveのリンク先フォルダーにアクセスできなくなります。ZVDのデフォルトの設定で、Cドライブはエクスプローラーから非表示・アクセス禁止のためです。
OneDriveのバックアップ設定(「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダーをOneDriveへ移動)が行われていた場合、OneDriveが対象のフォルダーを管理しているため、仮想ドライブ作成時にWindowsの既知のフォルダーの移動が失敗することがあります。
仮想ドライブに OneDriveのPCリンク先フォルダーを再設定した場合でも、CドライブにOneDriveに保存したファイルが残り、秘密分散保存対象外となり保護されません。
詳細の設定方法は、以下をご確認ください。
■ 手順の概略
PC に既にOneDriveのリンクが設定されている場合
■ 仮想ドライブ作成前
■ 仮想ドライブ作成後
PC にOneDriveのリンクが設定されておらず、仮想ドライブ作成後に設定する場合
(1) OneDriveのリンク先フォルダーとクラウドの同期状態の確認¶
OneDriveを対象のPCに設定しておらず、仮想ドライブ作成後に設定する場合は、本手順は必要ありません。 (5) 設定XMLファイルの作成と仮想ドライブの作成 の手順から行ってください。
仮想ドライブ作成前に既にOneDriveを利用している場合は、OneDriveのリンク先フォルダーとクラウドの同期が取れていることを確認します。
注釈
この後の手順で、PCのCドライブにあるOneDriveのリンク先フォルダーを削除します。(仮想ドライブの秘密分散保存の対象外となり、保護対象外となるため)PC側のフォルダーにのみ存在し、クラウドに保存されていないファイルは削除されますので、必ず同期がされている状態にしてください 。
タスクトレイにあるOneDriveのアイコンをクリックします。
以下の画面の様に「OneDriveは最新の状態です」となっていることを確認します。
(2) OneDriveのバックアップ設定の確認と、設定の解除¶
■ OneDriveの「バックアップ」設定とは
OneDriveに「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダーを移動する設定です。
Cドライブのユーザープロファイル配下の「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダーがOneDriveのリンク先フォルダーに移動されます。
警告
OneDriveのバックアップ設定を有効にした状態でPCとのリンクを解除すると、「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダー、フォルダー配下のファイルが削除、紛失することがあります。
ファイルの削除、紛失を防ぐため、OneDriveとPCのリンクを解除する前に必ずOneDriveのバックアップ設定を解除してください。
ZVDv1.4.1以前
OneDriveのリンクが存在しても、仮想ドライブを作成できます。仮想ドライブ作成時、Windowsの既知のフォルダー、フォルダー配下のファイルを移動します。その際、OneDriveがフォルダーにアクセス中だったなどの原因により、ファイルの移動が許されない場合があります。その際上記のフォルダーのファイルは OneDriveのごみ箱に移動される、または完全に削除される 場合があります。(状況により動作は異なります)ZVD v1.4.3以降
OneDriveのリンクがある場合は、仮想ドライブの作成ができません。ただし、OneDriveに移動された「ドキュメント」等フォルダーのファイルを手動でデフォルトの場所にコピーする際、「バックアップ設定」がされた状態であると、コピーが失敗するなど問題が発生する可能性があります。■ OneDriveの「バックアップ」設定の確認と設定の解除方法
タスクトレイにあるOneDriveのアイコンをクリックします。
「ヘルプと設定」をクリックします。
「設定」をクリックします。
「バックアップ」-「バックアップを管理」をクリックします。
「ファイルはバックアップされました バックアップの停止」と表示されている場合は、バックアップの設定がされています。
「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダー全てについて「バックアップを停止」-「バックアップを停止」をクリックします。
確認のメッセージが表示されるので、「バックアップを停止」をクリックします。
各フォルダーについてバックアップが停止されると、「このフォルダーはバックアップされなくなりました」というメッセージが表示され、OneDriveのバックアップ設定は解除されます。
再度、OneDriveの「設定」の「バックアップ」-「バックアップを管理」を開き、「バックアップを開始」ボタンが表示されていることを確認します。
OneDriveのバックアップ設定を解除すると、 「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダーは元の場所(C:\Users\(User)\)に戻ります。
OneDrive配下の「デスクトップ」、「ドキュメント」、「画像」のフォルダー配下にフォルダー、ファイルが残っている場合は、 Cドライブ配下の元の場所(C:\Users\(User)\Desktop, C:\Users\(User)\Documents, C:\Users\(User)\Pictures)にコピーしてください。
(3) OneDriveの設定からPCのリンクを解除¶
必ず仮想ドライブを作成する前に、以下の方法でPCのリンクを解除する必要があります。
■ PCのリンク先フォルダーとのリンク解除が必要な理由
OneDriveのデータはクラウドと、PCのリンク先フォルダーに保存されます。デフォルトの場所は「C:\Users\(User)\OneDrive - 会社名\」です。
OneDriveの同期設定が行われている場合は、仮想ドライブの作成ができません。そのため、仮想ドライブ作成前に、OneDriveからPCのリンクを解除します。
v1.4.3以降はOneDriveの同期設定が行われている場合は、仮想ドライブの作成ができません。
■ PCのリンク解除方法
タスクトレイにあるOneDriveのアイコンをクリックします。
「ヘルプと設定」をクリックします。
「設定」をクリックします。
「アカウント」-「このPCのリンク解除」をクリックします。
確認画面で「アカウントのリンク解除」をクリックします。OneDriveからサインアウトした状態となります。
(4) Cドライブ配下のOneDriveの元リンク先フォルダーを削除¶
■ OneDriveの元リンク先フォルダーを削除する理由
OneDriveのリンクを解除しても、リンク先のフォルダー、ファイルは削除せずCドライブに残ったままとなります。これらは仮想ドライブの秘密分散保存対象外に存在しているため、データの安全性を保つことができません。
仮想ドライブ作成後は、ZVDのデフォルト設定でCドライブはエクスプローラー上で非表示・アクセス不可になるため、仮想ドライブ作成前に削除する必要があります。
事前に不要なファイルを削除することで、ディスク容量削減にもなります。
■ OneDriveの元リンク先フォルダーを削除する
エクスプローラーなどで「C:\Users\(User)\OneDrive - 会社名」フォルダー(デフォルトの設定)を削除します。
(5) 設定XMLファイルの作成と仮想ドライブの作成¶
必ず仮想ドライブを削除する前に、設定XMLファイルに必要な記述を行う必要があります。
仮想ドライブの再マウント時にOneDriveを起動する処理などを設定XMLファイルに記述します。
記述方法は、 (9) ZVDをアップグレードする際のOneDriveの注意事項 をご参照ください。
ZVDの仮想ドライブを作成します。詳細は 3-2. 仮想ドライブの作成 をご参照ください。
警告
OneDriveの同期設定が行われている場合は、以下のメッセージが表示され、仮想ドライブが作成できません。(3) OneDriveの設定からPCのリンクを解除 を参照の上、必ずOneDriveの同期設定を解除した後で仮想ドライブを作成してください。![]()
(6) OneDriveにサインイン¶
以下の操作は、必ず仮想ドライブを作成した後に行ってください。
タスクトレイにあるOneDriveのアイコンをクリックします。
「サインイン」をクリックします。
下記の画面が表示されるので、メールアドレスを入力して「サインイン」をクリックします。
Microsoft Office 365を利用している場合はOffice 365へのログイン画面が表示されるので、メールアドレスを確認し、パスワードを入力します。
(7) OneDriveフォルダーの場所を変更(OneDriveのリンク先フォルダーを仮想ドライブに設定)¶
(6) OneDriveにサインイン でOneDriveへサインインが完了すると、以下の画面が表示されます。
画面下の「OneDriveフォルダーはここにあります」の下部にデフォルトの場所(「C:\Users\(User)\OneDrive - 会社名」)が表示されます。
OneDriveフォルダーの場所をデフォルトの場所から仮想ドライブ配下に変更するため、「場所の変更」をクリックします。
以下の画面が表示された場合は「OK」をクリックします。
「OK」をクリックすると上記の画面が閉じてエクスプローラーが起動し、OneDriveの場所の選択が可能となります。
仮想ドライブを選択し、「フォルダーの選択」をクリックします。仮想ドライブはデフォルト設定ではZドライブですが、ご利用の環境におけるドライブレターを選択してください。
OneDriveフォルダーの場所が仮想ドライブに変更されました。
OneDriveのフォルダーが仮想ドライブ上に変更された後、表示される各画面で「次へ」をクリックします。
以下の画面で「OneDriveフォルダーを開く」をクリックすると、仮想ドライブ上でOneDriveが利用可能となります。
(8) 必要に応じてOneDriveのバックアップを設定¶
OneDriveで「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダーのバックアップ設定を希望する場合は、必要に応じて設定します。
仮想ドライブにOneDriveのリンク先フォルダーを作成されていることが前提です。
タスクトレイにあるOneDriveのアイコンをクリックします。
「ヘルプと設定」をクリックします。
「設定」をクリックします。
「バックアップ」-「バックアップを管理」をクリックします。
「バックアップの開始」をクリックします。
![]()
警告
仮想ドライブ作成後にOneDriveで「バックアップの開始」をクリックした後は、 仮想ドライブ削除まで決して「バックアップの停止」をクリックしないでください。一度OneDriveでバックアップの開始後にバックアップの停止を選択すると、OneDriveは「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダーを元のデフォルトの場所「C:\Users\(User)」に戻します。なお、ZVDではCドライブはデフォルト設定でエクスプローラーから非表示、アクセス不可に設定されているため、Cドライブ配下に戻された「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダーにアクセスすることができなくなります。
(9) ZVDをアップグレードする際のOneDriveの注意事項¶
ZVD v1.4.3より、仮想ドライブ作成時にOneDriveの同期設定が行われている場合は、仮想ドライブの作成が不可となりました。
そのため、ZVDをアップグレードする場合は、以下の作業が必要です。
ZVDアップグレード前
OneDrive上のファイルを開いている場合は、保存して閉じてください。同期フォルダが仮想ドライブにあり、仮想ドライブをアンマウント(終了)するので保存ができなくなります。
(10) PCのリンク解除と仮想ドライブの削除¶
仮想ドライブを削除する前に、必ず以下の方法でOneDriveの同期設定を解除する必要があります。
ZVD v1.4.3より、OneDriveの同期設定がされている場合は、仮想ドライブの削除が行えません。
ZVD v1.4.1 以前は、OneDriveの同期設定を削除せず、仮想ドライブ削除する事は可能です。ただし以下の問題が発生する可能性があります。必ずOneDriveの同期設定を解除した上で仮想ドライブを削除してください。
OneDriveのバックアップ設定(「デスクトップ」、「ドキュメント」、「写真」のフォルダーをOneDriveへ移動)が行われていた場合、OneDriveが対象のフォルダーを管理しているため、仮想ドライブ削除時にWindowsの既知のフォルダーの移動が失敗することがあります。
OneDriveの設定からPCのリンクを解除してください。
詳細は (3) OneDriveの設定からPCのリンクを解除 をご参照ください。ZVDの仮想ドライブを削除します。
詳細は 10-1. ZENMUモードの仮想ドライブの削除 をご参照ください。警告
OneDriveの同期設定が行われている場合は、v.1.4.3からは以下のメッセージが表示され、仮想ドライブが削除できません。(3) OneDriveの設定からPCのリンクを解除 を参照の上、必ずOneDriveの同期設定を解除した後で仮想ドライブを削除してください。![]()
(11) 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)記載方法¶
■ 設定XMLファイルの記述例
詳細は「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ」をご参照ください。
OneDriveの同期設定を仮想ドライブ上に行う場合には、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に以下の記載(ハイライト部分)を行います。
仮想ドライブ作成時、削除時:OneDriveを終了する(ファイルの移動をOneDriveに制限されないための処理)
仮想ドライブが利用不可能な状態から再マウントした場合:OneDriveを起動する
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ZVDesktop > <Log> <SavePeriod>30</SavePeriod> </Log> <Operation> <RunCommand timeout="60000"> <!-- 仮想ドライブの作成時・削除時・アンマウント時にOneDriveの終了を指定 --> <DeploymentBefore> <RunApp param="false" wait="true" check_exitcode="false">taskkill.exe /IM OneDrive.exe /F</RunApp> </DeploymentBefore> <DeleteBefore> <RunApp param="false" wait="true" check_exitcode="false">taskkill.exe /IM OneDrive.exe /F</RunApp> </DeleteBefore> <!-- 仮想ドライブの再マウント時にOneDriveを起動する指定 --> <ReMountBefore> <RunApp param="false" wait="true" check_exitcode="false">taskkill.exe /IM OneDrive.exe /F</RunApp> </ReMountBefore> <ReMountAfter> <RunApp param="false" wait="false" check_exitcode="false">%LOCALAPPDATA%\Microsoft\OneDrive\OneDrive.exe</RunApp> </ReMountAfter> </RunCommand> </Operation> </ZVDesktop>
13-3. VPNクライアント - 仮想ドライブマウント前にVPN接続する設定方法¶
(1) 仮想ドライブマウント前に起動可能なVPNクライアントソフトについて¶
■ VPNクライアントソフトの条件
仮想ドライブをマウントする前にVPN接続するには、Windowsログイン直後のZENMUモードスタート画面でVPNクライアントソフトを起動する必要があります。
設定XMLファイルに設定することで、ZENMUモードスタート画面でVPNクライアントソフトを起動することは可能です。
ただし、ZENMUモードスタート画面はデスクトップ(Explorer.exe)が起動されていない状態です。そのため、ユニバーサルWindows プラットフォーム(UWP)のアプリであるクライアントソフトは起動することはできません。
■ Webブラウザー経由でVPN接続をする場合
設定XMLファイルに記載することなく、Webブラウザーの起動は可能です。
起動方法は 6-10. オプション-「ブラウザーの起動」 をご参照ください。
(2) 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)記載方法¶
■ 設定XMLファイルの記述例
詳細は「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ」をご参照ください。
ZENMUモードスタート画面でVPNクライアントソフトを起動するには、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に以下の記載(ハイライト部分)を行います。
本例はVPNクライアントソフトのPulse Secureを使用した場合です。
「"C:Program Files (x86)\Common Files\Juniper Networks\JamUi\Pulse.exe"」の部分をご使用VPNクライアントソフトの起動ファイル名に置き換えて、ご使用ください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ZVDesktop > <Log> <SavePeriod>30</SavePeriod> </Log> <Operation> <RunCommand timeout="60000"> <ZenmuModeLogon> <RunApp param="false" show="true" wait="false">"C:\Program Files (x86)\Common Files\Juniper Networks\JamUi\Pulse.exe" -show</RunApp> </ZenmuModeLogon> </RunCommand> </Operation> </ZVDesktop>
13-4. Microsoft Teamsのキャッシュのファイルの削除¶
(1) Microsoft Teamsのキャッシュファイルについて¶
■ 動作確認済みのMicrosoft OneDriveのバージョン
Microsoft Teams(以下、Teams)バージョン 1.4.00.4167です。
Microsoft は予告なく仕様を変更し、変更が公表されない場合があります。ご了承ください。
■ Teamsのキャッシュファイルの対処について
Teamsのキャッシュファイルは、ZVDでは仮想ドライブのアンマウント(終了)時に削除可能です。
Teamsのキャッシュファイルは、設定XMLファイルのJunctionの設定で仮想ドライブへ移動できません。移動すると以下の様な問題が発生します。
チャットが送信されないなど、Teamsが正常に動作しない。
仮想ドライブにWindowsのJunction設定(リンクの一種)をTeamsが自動的に削除し、元の場所(Cドライブ)にフォルダーを作成し、キッシュファイルを出力する。
■ Teamsのキャッシュファイルのフォルダー
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Office\16.0
%APPDATA%\Microsoft\Teams\IndexedDB
%APPDATA%\Microsoft\Teams\blob_storage
%APPDATA%\Microsoft\Teams\databases
%APPDATA%\Microsoft\Teams\Cache
%APPDATA%\Microsoft\Teams\GPUCache
%APPDATA%\Microsoft\Teams\Local Storage
%APPDATA%\Microsoft\Teams\tmp
%APPDATA%\Microsoft\Teams\meeting-addin\Cache
%APPDATA%\Microsoft\Teams\Service Worker\CacheStorage
■ 設定XMLファイルに設定する、Teamsに対しての処理内容
キャッシュフォルダのファイルの削除
仮想ドライブのアンマウント:上記の各フォルダーに対して、Teamsのキャッシュファイルの削除
Teamsの起動・停止
仮想ドライブの作成時・削除時・アンマウント時:Teamsを終了する
仮想ドライブが利用不可能な状態から再マウントした場合:Teamsを起動する
(2) 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)記載方法¶
■ 設定XMLファイルの記述例
詳細は「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ」をご参照ください。
仮想ドライブのアンマウント時にTeamsのキャッシュファイルを削除するには、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に以下の記載(ハイライト部分)を行います。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ZVDesktop > <Log> <SavePeriod>30</SavePeriod> </Log> <Operation> <!-- Teamsのキャッシュファイルの削除 --> <DeleteFolderFiles> <Folder path="%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Office\16.0" /> <Folder path="%APPDATA%\Microsoft\Teams\IndexedDB" /> <Folder path="%APPDATA%\Microsoft\Teams\tmp" /> <Folder path="%APPDATA%\Microsoft\Teams\blob_storage" /> <Folder path="%APPDATA%\Microsoft\Teams\databases" /> <Folder path="%APPDATA%\Microsoft\Teams\Cache" /> <Folder path="%APPDATA%\Microsoft\Teams\GPUCache" /> <Folder path="%APPDATA%\Microsoft\Teams\Local Storage" /> <Folder path="%APPDATA%\Microsoft\Teams\meeting-addin\Cache" /> <Folder path="%APPDATA%\Microsoft\Teams\Service Worker\CacheStorage" /> </DeleteFolderFiles> <!-- Teamsの起動・停止 --> <RunCommand timeout="-1"> <ZenmuModeLogon> <!-- ZENMUモード スタート画面:Teamsの終了 --> <RunApp param="false" wait="true" check_exitcode="false">taskkill.exe /IM Teams.exe /F</RunApp> </ZenmuModeLogon> <!-- 仮想ドライブの作成時・削除時・アンマウント時:Teamsの終了--> <CreateBefore> <RunApp param="false" wait="true" check_exitcode="false">taskkill.exe /IM Teams.exe /F</RunApp> </CreateBefore> <DeploymentBefore> <RunApp param="false" wait="true" check_exitcode="false">taskkill.exe /IM Teams.exe /F</RunApp> </DeploymentBefore> <DeleteBefore> <RunApp param="false" wait="true" check_exitcode="false">taskkill.exe /IM Teams.exe /F</RunApp> </DeleteBefore> <UnMountBefore> <RunApp param="false" wait="true" check_exitcode="false">taskkill.exe /IM Teams.exe /F</RunApp> </UnMountBefore> <!-- 仮想ドライブの再マウント時:Teamsを起動 --> <ReMountAfter> <RunApp param="true" wait="false" check_exitcode="false">"%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Teams\Update.exe" --processStart "Teams.exe"</RunApp> </ReMountAfter> </RunCommand> </Operation> </ZVDesktop>
13-5. Webブラウザーのキャッシュのファイルの削除¶
(1) Webブラウザーのキャッシュファイルについて¶
■ 動作確認済みのMicrosoft OneDriveのバージョン
Microsoft Edge(Chromium版) - v86.0.622.38
Google Chrome – v85.0.4183.121
Mozilla Firefox – v80.0.1
※ Microsoft Edge(旧バージョン)について
2021/3/9にMicrosoftのサポートが切れました。2021/4月の月例パッチでMicrosoft Edge(Chromium版)に置き換えるとMicrosoft社がアナウンスしています。
もし、Microsoft Edge(旧バージョン)のキャッシュを削除する必要がある場合は、ZVDサポート(zvd-support@zenmutech.com)までご相談下さい。
注釈
Microsoft インターネットエクスプローラーの一時ファイルフォルダー(キャッシュフォルダー)に関しては、ZVDのデフォルトの設定で仮想ドライブに移動されます。インターネットエクスプローラーの一時フォルダーは、インターネットエクスプローラー自身以外にもMicrosoft Officeアプリケーションが利用しているため、ZVDの設定画面で移動の指定が可能となっています。詳細は、(2) 詳細設定 をご参照ください。■ Webブラウザーのキャッシュファイルの対処について
Webブラウザーのキャッシュファイルは、仮想ドライブのアンマウント(終了)時に削除可能です。
Webブラウザーのキャッシュファイルは、設定XMLファイルのJunctionの設定で仮想ドライブへ移動できません。移動してもアプリケーションがJunctionを削除し、元の場所(Cドライブ)にフォルダーを作成し、キャッシュファイルを出力します。
■ Webブラウザーのキャッシュファイルのフォルダー
Microsoft Edge(Chromium版)
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge\User Data\Default\Cache
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge\User Data\Profile [数字]\Cache
Google Chrome
%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\Default\Cache
%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\Profile [数字]\Cache
Mozilla Firefox
%LOCALAPPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles
(2) 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)記載方法¶
■ 設定XMLファイルの記述例
詳細は「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ」をご参照ください。
仮想ドライブのアンマウント時にWebブラウザーのキャッシュファイルを削除するには、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に以下の記載(ハイライト部分)を行います。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ZVDesktop > <Log> <SavePeriod>30</SavePeriod> </Log> <Operation> <DeleteFolderFiles> <Folder path="%LOCALAPPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles" /> <Folder path="%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge\User Data\Default\Cache" /> <Folder path="%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge\User Data\Profile 1\Cache" /> <Folder path="%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\Default\Cache" /> <Folder path="%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\Profile 1\Cache" /> </DeleteFolderFiles> </Operation> </ZVDesktop>
13-6. ごみ箱を空にする方法について¶
(1) ごみ箱について¶
■ ごみ箱について
ごみ箱はWindowsが管理している特殊なフォルダーです。仮想ドライブへ移動することができません。
Cドライブ、仮想ドライブ(デフォルトではZドライブ)などドライブ文字ごとに、Windowsが自動的にごみ箱を配置します。
■ ごみ箱を空にする方法
以下のコマンドを実行することで、仮想ドライブ作成時にCドライブのごみ箱を、仮想ドライブのアンマウント時に仮想ドライブのごみ箱を空にすることが可能です。
cmd.exe /c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"
Cドライブのごみ箱について
仮想ドライブ作成時にごみ箱を空にするコマンドを実行します。ただし、ごみ箱のファイル数が多いと、空にする処理に時間がかかります。(PCのスペック等によっても変わりますが、5,000ファイル数で約1分程度)仮想ドライブ作成前に、手動にてごみ箱を空にすることを強くご推奨致します。仮想ドライブのごみ箱について
仮想ドライブアンマウント時にごみ箱を空にするコマンドを実行します。仮想ドライブのごみ箱は、仮想ドライブアンマウント時に秘密分散保存されます。そのため、仮想ドライブのごみ箱はZVDの保護対象となります。本処理はごみ箱にファイルを残したくない場合など、任意でご使用ください。■ ごみ箱についての注意事項
ZVDは仮想ドライブのアンマウント(終了)時に指定されたコマンドを実行します。
Windowsキーを使用して強制的に再起動等を行った場合は、ごみ箱を空にするコマンドは実行されません。ご注意ください。
(2) 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)記載方法¶
■ 設定XMLファイルの記述例
詳細は「ZVD_Ver1.4_XMLファイルによるカスタマイズ」をご参照ください。
仮想ドライブのアンマウント時にごみ箱を空にするには、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に以下の記載(ハイライト部分)を行います。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ZVDesktop > <Log> <SavePeriod>30</SavePeriod> </Log> <Operation> <RunCommand timeout="-1"> <!-- ごみ箱を空にする指定 --> <CreateBefore> <RunApp param="false" show="false" wait="true" check_exitcode="false">cmd.exe /c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"</RunApp> </CreateBefore> <CreateAfter> <RunApp param="false" show="false" wait="true" check_exitcode="false">cmd.exe /c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"</RunApp> </CreateAfter> <UnMountBefore> <RunApp param="false" show="false" wait="true" check_exitcode="false">cmd.exe /c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"</RunApp> </UnMountBefore> </RunCommand> </Operation> </ZVDesktop>