2024年12月26日

調査から見る次世代端末の選択肢
【第2回 現状の課題と次の選択肢】

第1回では、企業で利用される情報端末の今までの流れと現状に関して、調査結果をもとにご紹介しました。
ハイブリットワークが進む中、現状の課題とそれを踏まえた今後の選択肢に関してご紹介します。

VDIの課題はネットワークとレスポンス

コロナ禍、テレワークを余儀なくされる中、急速に進んだツールの一つとして、Web会議が挙げられると思います。
コロナも収束し、平常時に戻っても、一度できた流れは元には戻らず、社内会議やお客様との商談、セミナーなども含めて、Web会議ツールの利用は継続的に行われているのではないかと思います。
Web会議においては、リアルタイムでの音声や映像が必要で、それなりにネットワークの負荷がかかります。Web会議ではしばしば、同じ人が2つの回線を利用して参加される様子がうかがえます。
これは、VDIを利用の際、ネットワークの負荷で、音声と画像同一回線を利用すると遅延が発生して会議をスムーズに行えないため、回線を分けて参加せざるを得ないということです。

アンケート結果におけるVDIの課題も、レスポンスや通信環境が上位に来ています。

VDIの課題

セキュリティ重視でも無視できない利便性や生産性

Web会議の不便さもさることながら、業務における利便性や生産性の低下がコストを上回っています。

前回のコラムでは、VDIの導入理由としては、9割程度の企業が情報漏洩対策を挙げていました。(複数回答)
一方で、端末として利用しているWindows PCでは7割以上がローカルへのデータ保管を行っている可能性があるという結果もありました。
セキュリティを重視しつつも、現実的には業務を遂行するためには目をつぶらざるを得ない状況もあるのではないかと思います。

今後採用したい方式はセキュアFAT

そのような状況下で、今後採用したいソリューションとしては、VDIユーザーもそれ以外のユーザーでも、セキュアFATを検討する企業がトップに来ています。

次世代の端末

セキュアFATとは、通常のWindows PCをセキュアに利用するといったもので、その方式は色々ありますが、セキュリティと利便性を共存させる仕組みです。
通常のWindow PCをシンクライアントに対してFAT PCなどとも言いますが、OS、アプリケーション、データのすべてをPC上に置くもので、VDIの対極にある方式です。この間を埋めるのが、セキュアFATで、OSやアプリケーションはPC上のリソースを使いつつ、データはそのままの状態ではローカルに置かずに、セキュアな保管を行うものです。

セキュアFAT

ZenmuTechでは、秘密分散技術を利用し、PC内のユーザーデータを無意味化して利用するソリューションです。
これは、PC内のデータを保護する仕組みのため、「VDIユーザーのWindows PCでは7割以上がローカルへのデータ保管を行っている可能性がある」という課題を払しょくするために、VDIとの併用でも利用できるユニークなソリューションです。

データレス化のソリューションも含めて、今後、ポストVDIで期待されています。

第1回は、こちら

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