2. 仮想ドライブの新規作成¶
本章では、仮想ドライブの新規作成方法について説明します。
2-1. 仮想ドライブの作成前の準備¶
仮想ドライブを作成する前に、以下を行っている必要があります。
ZENMUクラウドサービスのアカウントの有効化
(Microsoft Azure AD アカウントでログインする場合は不要)
管理者がユーザーのEメールアドレスをZENMUクラウドサービスに登録すると、メールで「アカウント登録通知」を受信します。 「アカウント登録通知」に従いWebブラウザでZENMUクラウドサービスの下記URLを開いてEメールアドレスと仮パスワードでログインし、パスワードの変更を行って下さい。 「アカウント登録通知」を受信していない場合は、システム管理者にお問い合わせ下さい。なお、Microsoft Azure AD アカウントでログインする場合は通知されません。詳細は (1) ZENMUクラウドサービスへのログイン をご参照下さい。
プロキシサーバの設定
プロキシサーバー経由でインターネットに接続する場合は、 Windowsの設定にプロキシサーバーの情報を設定する必要があります。詳細は (3) プロキシの設定について をご参照下さい。
ZVD設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)の設定
仮想ドライブ作成の画面で指定する値を初期設定したい場合や、Outlook等追加でアプリケーションのフォルダーを仮想ドライブに移動する場合は、インストール時に「C:\ZenmuTech\ZVDesktop」フォルダに自動配置されるZVD設定XML(ZVDesktop_Config.xml)に指定可能です。 詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.3_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照下さい。ZenmuTechのWebサイトよりダウンロード可能です。 https://zenmutech.com/resource/onmanual
2-2. 仮想ドライブの作成¶
Windowsメニューより「ZENMU Virtual Desktop」フォルダーを展開し、「ZVDesktopStart」をクリックして下さい。
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Eメールアドレスとパスワードを使用する場合
事前に設定したZENMUクラウドサービスのEメールアドレスとパスワードを入力し「サインイン」をクリックします。
Microsoft Azure AD アカウントを使用する場合
「Microsoft Azure AD アカウントでログイン」をクリックして下さい。既にMicrosoft Azure ADアカウントにログインしている場合は、ユーザー名/パスワードを入力することなく自動的にZENMUクラウドサービスにログインします。ログインされていない場合は、以下の画面が表示されるので、Microsoft Azure ADのアカウントとパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。
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仮想ドライブの設定を指定します。
「完了」をクリックすると、仮想ドライブの作成が開始されます。
仮想ドライブ作成後、自動的にZVDの終了画面が表示されますので、ログオフ、シャットダウン、再起動のいずれかを選択して下さい。
Windowsに再度サインインするとZVDスタート画面が表示されますので、「START」をクリックして下さい。仮想ドライブをマウント(使用可能な状態に)します。
2-3. 仮想ドライブの新規作成時の設定¶
(1) 基本設定¶
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仮想ドライブ名
任意の仮想ドライブ名を入力します。(エクスプローラーに設定した仮想ドライブ名が表示されます)
仮想ドライブ文字
仮想ドライブサイズ
仮想ドライブのサイズをプルダウンで指定します。通常は500MB~30GBまで指定可能です。 またZVD設定XML(ZVDesktop_Config.xml)を設定することで、30GB以上のサイズを指定することが可能です。 詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.3_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照下さい。ZenmuTechのWebサイトよりダウンロード可能です。 https://zenmutech.com/resource/onmanual
ロールバックデータの保存設定および、フルバックアップを取得する場合は仮想ドライブの3倍の容量が必要です。
ZENMUモードを利用し仮想ドライブにWindowsの既知のフォルダー等を移動する場合、仮想ドライブサイズは移動するフォルダーより大きい必要があります。
警告
仮想ドライブのサイズは変更出来ません。変更が必要な場合は、仮想ドライブの必要データを退避し、一旦仮想ドライブを削除した後に新規で仮想ドライブを作成する必要があるため、必要なサイズを指定して下さい。
(2) 詳細設定¶
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ZENMUモード
ZENMUモードを利用する(規定値でチェック) チェックを推奨
ZENMUモードで仮想ドライブを作成する場合はチェックを入れます。注釈
一度仮想ドライブを作成後すると、ZENMUモードから非ZENMUモードへ、または非ZENMUモードからZENMUモードへ変更は出来ません。変更が必要な場合は、仮想ドライブを一度削除し、仮想ドライブを新規作成する必要があります。ご注意ください。
仮想ドライブ使用時のみ、デスクトップ環境で業務を行う事が可能になります。Windowsログオン直後に下記の画面が表示され、「START」として仮想ドライブをマウント(利用可能に)し、デスクトップが表示されます。
リダイレクト(移動)可能なWindowsの既知のフォルダー(規定値でチェック) チェックを推奨
仮想ドライブへ「デスクトップ」、「ドキュメント」等Windowsの既知のフォルダーをリダイレクト(移動)する場合はチェックを入れます。本設定により、ユーザーが従来の操作を変えることなく「デスクトップ」、「ドキュメント」に保存したデータが仮想ドライブ上に自動的に保存され、データのセキュリティを保つことが可能です。
リダイレクト(移動)可能なWindowsの既知のフォルダー¶ 日本語
英語名
場所
3D オブジェクト
3D Objects
C:\Users\[user]\3D Objects
アドレス帳
Contacts
C:\Users\[user]\Contacts
お気に入り
Favorites
C:\Users\[user]\Favorites
ダウンロード
Downloads
C:\Users\[user]\Downloads
デスクトップ
Desktop
C:\Users\[user]\Desktop
ドキュメント
Documents
C:\Users\[user]\Documents
ピクチャ
Pictures
C:\Users\[user]\Pictures
ビデオ
Videos
C:\Users\[user]\Videos
ミュージック
Music
C:\Users\[user]\Music
リンク
Links
C:\Users\[user]\Links
検索
Searches
C:\Users\[user]\Searches
保存したゲーム
SavedGames
C:\Users\[user]\Saved Games
設定XMLファイルに指定されているフォルダー(規定値でチェック)
設定ファイル(ZVDesktop_Config.xml)に仮想ドライブに移動するフォルダーを指定した場合は、指定された項目にチェックが入ります。
WindowsのJunction機能を使用して仮想ドライブに移動します。(最大20フォルダー)
一度チェックを入れ仮想ドライブへ移動すると、チェックを外しても元には戻りません。なお、指定したフォルダーはユーザー権限でアクセス出来る必要があります。
注釈
アプリケーションの既定のフォルダーより移動すると正しく動作しなくなるアプリケーションも存在するため、検証を行って下さい。現在検証済みのアプリケーションは、Office365のOutlookです。OSTファイルを格納しているフォルダーを仮想ドライブに移動出来ます。詳細は、別マニュアル「ZVD_Ver1.3_XMLファイルによるカスタマイズ.pdf」をご参照下さい。ZenmuTechのWebサイトよりダウンロード可能です。 https://zenmutech.com/resource/onmanual
インターネットエクスプローラーの一時ファイルフォルダーインターネットエクスプローラーが保存する一時ファイル(キャッシュ)のフォルダーを仮想ドライブに移動する場合はチェックを入れます。仮想ドライブを削除した場合は、一時ファイルフォルダーの内容も削除されます。
エクスプローラー上で非表示、アクセス禁止にするドライブ
ドライブをエクスプローラー上で非表示、アクセス禁止にする場合はチェックを入れます。
ドライブはドライブ種別ごとに設定出来ます。
「コンピュータ内蔵のハードディスクドライブ」※ USB接続の外付けハードディスク等でWindowsが内蔵のハードディスクと判断している場合は、USB接続でも「コンピュータ内蔵のハードディスクドライブ」をチェックを入れることでアクセス制限が行われますのでご注意下さい。「USBメモリー、リムーバルディスクドライブ」
「CDDVDドライブ」
「ネットワークドライブ」
フルバックアップ
フルバックアップ用の領域を確保する
仮想ドライブ作成時にフルバックアップ用の領域を確保する場合はチェックを入れます。
仮想ドライブ容量と同等のサイズが必要となります。
ロールバック用のファイルの作成、フルバックアップの領域を確保した場合は、仮想ドライブの3倍の容量が必要となります。