2018年04月20日
IoTセキュリティや認証分野へZENMU Engine 1.0を提供開始
IoTセキュリティや認証分野などへの適用に向け
データの無意味化を行うZENMU Engine 1.0を提供開始
株式会社ZenmuTech(ゼンムテック、以下、ZenmuTech:代表取締役社長 田口善一:東京都品川区)は2018年4月20日より、データの無意味化で、意識しないで「情報の安全」を実現するオープン・セキュリティ インフラストラクチャ「ZENMU(ゼンム)」のエンジン部分を 今までのZENMU SDKから更に処理速度や分散サイズの性能を高め、ZENMU Engine 1.0として提供開始いたします。
ZENMU は独自の秘密分散技術を用いて、データを意味のない形に変換・分割して、分散管理。分割したデータ片の1つでも欠けていると復元することはできず、またそれぞれのデータ片からでは一部ですら推測できない全く「無意味」なものです。全ての分散片が揃ってはじめて元の情報に復元可能となります。
これまでもZENMUのエンジン部分を各企業や開発者の方々の自由な発想の元でご利用いただき、ZENMUが提供する「情報の安全」を多くの皆様に享受いただけるよう、ZENMU SDKとして提供しておりましたが、今回、新たなアーキテクチャーの採用により、分散・復元の処理速度を高めました。また、ZENMU Engineでは固定サイズで分割でき、元データのサイズによらず1片を最小32バイト(ヘッダーを除く)にすることが可能となりました。
ZENMU SDKで分散した分散片は、ZENMU Engineによる復元が可能です。
ZENMU Engine の利用により、IoTやFintech分野での情報漏洩対策や重要データの送受信などに加え、認証分野での利用やブロックチェーンとの組み合わせにより、より高度なセキュリティの実現が期待されています。
「情報は必要な時だけ情報として利用し、不要な時は無意味化しておく」、これがZENMUのセキュリティです。
ZENMU Engineの概要は、こちら
■ ZENMU Engine仕様
【概要】
秘密分散処理モジュール(ZENMUエンジン)を外部アプリで利用するためのライブラリ
【機能一覧】
- - ファイルの秘密分散処理を行い、任意の割合で複数の分散ファイルに保管する機能
- - 複数の分散ファイルから復号化処理を行い、元のファイルに戻す機能
- - 分割数の設定機能及び内部変数に設定されている内容を取得する機能
- - 各分割ファイルのサイズ設定機能及び内部変数に設定されている内容を取得する機能
- - 分割ファイルのファイル名設定機能及び内部変数に設定されている内容を取得する機能
- - 設定情報を設定ファイル(XML形式)として書き出す機能
- - 設定ファイル(XML形式)を読み込む機能
- - ログファイル設定機能
- - エラー番号からエラーメッセージを取得する機能
- - ファイル以外を秘密分散、復号化する機能
- - 秘密分散処理を行い、固定サイズの分散片を生成する機能
- - ZENMU SDKで生成した分散片を復号化する機能
【提供形態】
C++ヘッダーファイル
Windows版Static Library (ZenmuEngine.lib)
Linux版Library (libZenmuEngine.so, libZenmuEngine.static.a)
【適用言語】
C++ (Visual Studio 2013 / Visual Studio 2015 / Visual Studio 2017 / g++ on CentOS/ubuntu)
■ 提供方法および費用
提供方法および費用については、ZENMU Engineを利用して提供するソリューション・サービス会社のビジネスモデルにより検討いたしますので、お気軽にお問い合わせ下さい。