2023年04月28日

CRYPTREC 暗号技術ガイドラインに当社の技術と取組みが掲載

2023年4月17日に、国立研究開発法人情報通信研究機構 (略称NICT) と独立行政法人情報処理推進機構 (略称IPA) が共同で運営する「暗号技術評価委員会」の2022年度の活動成果として、「CRYPTREC 暗号技術ガイドライン(耐量子計算機暗号)」及び「CRYPTREC 暗号技術ガイドライン(高機能暗号)」が公開されました。

「CRYPTREC暗号技術ガイドライン(高機能暗号)」に、秘密分散およびマルチパーティ計算(秘匿計算)に関する当社の取り組みが掲載されました。

CRYPTREC暗号技術ガイドライン(高機能暗号)は、こちら(外部サイト)

掲載内容は、下記のとおりです。

■ 秘密分散
CRYPTRECガイドラインで扱う高機能暗号の一つとして、秘密分散に言及されており、特徴や実装例が紹介されています。
秘密分散技術の一つとしてAONTも言及されています。
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「計算量的な秘密分散法として知られるAll-Or-Nothing Transform(AONT)を利用したものでは、ShinらによるAONTを用いたサービスがZenmuTech社によって実装され、近年実用化されている」
(21ページ、85ページ)
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■ マルチパーティ計算(秘匿計算)
CRYPTRECガイドラインで扱う高機能暗号の一つとして、その他の高機能暗号としてマルチパーティ計算(秘密分散ベース)に言及されており、特徴、歴史および代表的な方式が紹介されています。
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代表的な方式2:Beaver tripleを使う乗算プロトコルの概要および実用例が紹介されている中で、下記の記載あります。
「Beaver tripleを使う方式はZenmuTech社と産総研の秘密計算ソフトウェアQueryAheadなどに実装され実用化されている。」(90ページ)
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【CRYPTRECとは】
CRYPTRECはCryptography Research and Evaluation Committeesの略であり、電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号技術の適切な実装法・運用号を調査・検討するプロジェクト。
世界最先端のIT国家を構築するために、基盤となる電子政府のセキュリティを確保するために客観的な評価により安全性および実装性に優れると判断された暗号技術をリスト化するための3年間のプロジェクトとして発足。
期間終了後も電子政府の安全性および信頼性を確保するために継続されており、電子政府推奨暗号リストの改定だけでなく、暗号技術の安全性評価を中心とした技術的検討、暗号技術における国際競争力の向上および運用面での安全性向上に関する検討も行っている。

【CRYPTREC暗号技術ガイドラインとは】
https://www.cryptrec.go.jp/topics/cryptrec_20230417_guidelines.html

  • CRYPTRECでは、今後様々な領域で利用が想定される暗号技術について技術調査を行い、社会に役立つ形で情報提供を行うことを目指しており、本ガイドラインは、高機能暗号の方式を選択・利用する際の技術的判断に資すること、今後の利用促進を図ることを目的として作成された。
  • 本ガイドラインで紹介されている高機能暗号技術は、本ガイドライン執筆時点までに主要国際学会で発表されており、有力な攻撃法が発見されておらず、かつ、十分な性能を持つと考えられる方式が選ばれている。
  • 本ガイドラインで紹介されている暗号技術はCRYPTRECが安全性評価を行った方式ではない。最新の技術をCRYPTRECで評価をするためには、多大は時間を要することになり、逆に最新の情報が掲載できなくなる。そこで、主要な国際会議等の発表により脆弱性が発見されていないことを安全性の根拠とし、世界の研究者を評価者と考えることで安全性を担保する方針とされている。

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