2026年03月03日

星野リゾート・アセットマネジメント – ZEE導入事例 –

星野リゾート・アセットマネジメント – ZEE導入事例 –

VDIからZEEへの移行で運用コストを6分の1に削減し
高レベルの情報漏えい対策と社員の生産性アップを実現

不動産資産の投資・資産運用を手がける星野リゾート・アセットマネジメントは、全社員が使う業務端末をVDIベースのシンクライアントから「ZENMU Virtual Drive Enterprise Edition」ベースのセキュアFATクライアントへと切り替えた。これにより、端末運用のコストと手間をドラスティックに低減させながら、高いセキュリティ水準を確保しつつ情報漏えい対策を実現し、併せて社員の生産性を高めることに成功している。

導入前の課題

  • 使用していたVDI環境の運用コストが高止まりしていた
  • VDI環境はネットワークの接続が不安定になる遠隔地で「業務が滞る、止まる」といった問題を頻発させていた
  • VDIはカメラ、マイクの接続にも制限があり、Web会議を行う際にはVDI環境外のネットワークを使う必要があった

導入後の効果

  • セキュアFATクライアントへの移行で高いセキュリティ水準を確保しつつ運用コストを従来の6分の1に削減
  • オフライン環境でもシームレスに業務継続が可能になり社員の生産性が向上
  • Web会議の運用が容易になり、リモート間での情報共有・意思疎通が効率化

ZENMUの選定理由

  • VDIと同等の情報漏えい対策を実現しつつオフラインでの業務継続を可能にする利便性
  • 業務の生産性と高レベルのセキュリティ対策を両立させる革新性
  • 従来環境と比較して大幅なコスト削減が期待できる点

導入の背景

VDI導入が数々の課題を生む
星野リゾート・アセットマネジメントは、星野リゾート100%出資の子会社として不動産投資・資産の運用を担う企業だ。星野リゾートがホテル事業の「所有」「運営」の分離戦略を推進すべく2013年に創設した日本初の観光特化型REIT(不動産投資信託)、星野リゾート・リート投資法人の資産を運用している。
金融商品を扱う同社では、金融庁の定める各種規定・ガイドラインに則った厳格なセキュリティ対策を講じてきた。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)が猛威を振るった2021年から2022年にかけては社員が使う業務端末をクラウド型VDIをベースにしたシンクライアントへと全面的に切り替え、リモートワークにおける情報漏えい対策を強化した。ただし、VDI環境は同社のワークスタイルにフィットせず、さまざまな課題を生じさせた。その当時を、同社経営企画本部の高本 智之氏は次のように振り返る。
「当社の社員は、全国各地の不動産物件に赴いて仕事をすることが多くあります。そのため、VDIベースのシンクライアントは、ネットワークの安定しない場所や電波の届かない移動先で『業務が滞る』『止まる』といった問題をたびたび生じさせ、社員から不評でした。VDI環境はWeb会議で使うカメラやマイクの接続にも難があり、Web会議だけはVDI環境外から接続するという複雑な運用が必要でした」
こうした数々の課題を解決すべく、高本氏はVDIの代替ソリューションを探し、結果として行き着いたのが「ZENMU Virtual Drive Enterprise Edition」(以下、ZEE)である。

高本 智之氏

株式会社星野リゾート・アセットマネジメント
経営企画本部
高本 智之氏

導入の決め手

業務の生産性と
強度の高いセキュリティ対策を両立
高本氏は、ZEE採用の理由について「ZEEが実現するセキュアFATクライアントは、当社にとって理想的といえました」と語気を強めて指摘し、こう続ける。
「我々が欲していたのは、業務端末における“データレス”の状態を確保しつつ、オフラインでも業務が問題なく処理できる環境です。ZEEベースのセキュアFATクライアントはまさにそれで、ユーザーはZEEの仮想ドライブにデータを保存するだけで、データが暗号化され、2片に分割されてローカルディスクと、外部のクラウドストレージもしくはローカルにあるスマートフォンなどの外部機器の2カ所に分散保存されます。これにより『意味あるデータ』がどこにも残らない『実質的なデータレス』の状態が作られ、かつ、ネットワークが切れても、端末のローカルディスクとスマートフォンを使いながら業務が継続できます。しかも、クラウドストレージやスマートフォンに保存される分散片はとても小さく、ZEE使用がネットワークや端末の性能に負の影響を与えることもほぼありません。この仕組みは非常に魅力的でした」
さらに高本氏は、こう続けます。
「当社では高いセキュリティ要件を設定しており、ZEEがそれらの条件を満たせるかどうかも重要でしたが、ZEEでは業務端末の盗難・紛失が万が一発生しても、リモートからの分散片のロックによって情報の漏えいが容易に阻止できます。これは、VDIベースのシンクライアントのセキュリティ強度と同等のもので、当社のセキュリティ要件および関連ガイドラインにも適合しています。加えて、ZEEには金融業界への導入実績があり、その点でも信頼が置けました」

導入の効果

社員の生産性向上に貢献しつつ
運用コストがVDIの6分の1に
ZEEの採用を決めた同社では、2024年6月から導入プロジェクトを始動させ、PoC(概念検証)を経た同年11月から本番運用をスタートさせている。これにより、全社員約80名の業務端末がZEEベースのセキュアFATクライアントに切り替えられている。
その効果は大きく、高本氏は「例えば、運用コストはVDIの実に6分の1へと大幅に低減されています。また、ネットワークに関する社員からの問い合わせもなくなり、それに対応する業務負担も減っています。VDIを使っていた当時は、ネットワークに関する問い合わせが頻繁にあり、その対応に1日平均20分程度の時間を割いていました。それがほぼゼロになり、運用の業務負担がかなり減った感覚です」と述べる。
また、同社を含む日本の多くの企業は、業務端末の紛失・盗難をセキュリティインシデントとして監督省庁に報告する義務がある。この義務を巡るZEEの導入効果について、高本氏は「意味あるデータを端末に残さないZEEの導入によって、端末の紛失・盗難をセキュリティインシデントとして報告する場合でも、情報漏えい阻止の施策をしっかりと講じているとして報告が行えます。それができるかできないかで、企業のへの信頼はかなり違ってくると見ています」とする。
こうした運用管理面の効果以上に、同氏が高く評価しているのは、ZEEベースのセキュアFATクライアントが社員の生産性向上に貢献していることだ。
「セキュアFATクライアントに対しては、社員たちから『移動先で業務を止めずに済むようになり、業務効率がアップしている』『Web会議が容易になり、リモートとの情報共有・意思疎通がより効率的になった』といった評価の声が多く聞かれています。このように、業務端末のセキュリティを高い水準で確保しながら、社員の生産性の維持・向上に貢献できている点は、ZEEベースのセキュアFATクライアントを導入した最大の効果といえます」
こうした効果を踏まえつつ、高本氏は今後について次のような抱負を示している。
「以前、VDIベースのシンクライアントに対する社員たちの不満を、求められるセキュリティ水準を満たさなければならないこと理由に抑え込み、不便を強いてきました。ZEEの導入により、そうする必要がなくなり、嬉しい限りです。ZEEベースのセキュアFATクライアントにも、シンクライアントに比べて端末故障時の対応に多くの手間を要することや、システム起動が遅いといったデメリットはあります。ただ、当社では、そうしたデメリットをもって余りある効果を手にできています。今後も、ZEEのような革新技術を積極的に採用し、ITと業務の改革・改善に生かしていきたいと願っています」

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会社プロフィール

会社 株式会社星野リゾート・アセットマネジメント
株式会社星野リゾート・アセットマネジメント
HP https://www.hoshinoresort-am.com/
本社住所 東京都中央区銀座1丁目10番6号 銀座ファーストビル6階
代表者 代表取締役社長 秋本 憲二
従業員数 約80人(2026年1月時点)
業務内容 観光・ホテルに特化したREIT(不動産投資信託)の運用

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