1. ご使用の前に

本章では、ZVDご利用前に確認いただきたい内容について記載します。

1-1. ご利用前の確認事項

注釈

資産管理ソフト、セキュリティソフト(ウィルス対策ソフト)を導入している環境でZVDをご利用の場合は、ZVDのインストール後、仮想ドライブ作成前に以下のフォルダ・ファイル、レジストリーキーに対してスキャン対象外の設定を行ってください。
  1. 資産管理ソフトの動作許可のexe、セキュリティソフトのスキャン除外対象のフォルダ/ファイル

■ ZENMU Virtual Desktopのexeファイル

  • フォルダー

  • C:\Program Files\ZenmuTech\ZVDesktop\bin

  • または C:\Program Files\ZenmuTech\ZVDesktop\bin\ フォルダーの以下のexeファイル(17ファイル)

  • AppShutdown.exe

  • AuthUi.exe

  • BleAgent.exe

  • BtAgent.exe

  • dent.exe

  • FlushVDrive.exe

  • GetVDriveInfo.exe

  • MakeZip.exe

  • ProcessHandle.exe

  • UsbVerify.exe

  • UWPAppCheck.exe

  • ZvdClient.exe

  • ZvdCmd.exe

  • ZvdFolderChange.exe

  • ZvdService.exe

  • ZvdStart.exe

  • ZvdStop.exe

■ ZENMU Virtual Desktopのexeファイル

  • ファイル

  • C:\Windows\System32\drivers\ZvdDisk.sys

  1. 資産管理ソフト・セキュリティソフトの更新許可のフォルダー

■ ZENMU Virtual Desktopの分散ファイル1等のフォルダー

  • フォルダー

  • C:\Users\(UserName)\Appdata\Local\ZenmuTech\ZVDesktop ※ 設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)で分散ファイル1の保存先を変更した場合は、変更したフォルダを指定して下さい。

■ ZENMU Virtual DesktopのDB、Configファイル、ログの保存先

  • フォルダー

  • C:\ZenmuTech\ZVDesktop

  1. 資産管理ソフトの更新許可のレジストリ

※仮想ドライブ作成/削除時に変更が必要になります。

  • HKEY_CURRENT_USER\Softwsare\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\ZenmuTech\ZVDesktop\Toolbar

  • HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{346749F1-3755-44D6-9191-886B1D1ECC69}

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders

1-2. ご利用上の注意事項

以下のことにご注意ください。

  • ZVDのご利用には、ZENMUクラウドサービス認証が必須となります。

  • ZENMUクラウドストレージまたはオフラインストレージに接続した状態で、ZVDをご利用いただく必要があります。

  • ZVD作業終了時は、ZENMUツールバーのメニューから終了してください。仮想ドライブ破損の恐れがあるため、Windowsメニューからのログオフ、再起動、終了等は行わないでください。

    詳細は 1-3. プロキシ設定について3. ZVDを利用する をご参照ください。

1-3. プロキシ設定について

注釈

プロキシサーバー経由でインターネットに接続する環境では、仮想ドライブ作成前にPCのプロキシ設定が必須となります。
PCのプロキシ設定が無い場合は、仮想ドライブ作成時のZENMUクラウドサービス認証が失敗しますので、必ず仮想ドライブ作成の前に行ってください。

ZVDはWindowsの「設定」-「ネットワークとインターネット」-「プロキシ」の設定値を使用してプロキシサーバー経由でインターネットに接続します。

_images/Proxy_自動.png _images/Proxy_手動.png

プロキシサーバー接続時に認証が必要な場合は、下記の認証画面が立ち上がります。予め管理者から配布されたユーザー名とパスワードで認証を行ってください。

_images/ZVD_Proxy_AuthUI.png
  • 入力したユーザー名とパスワードは、Windowsユーザーの資格情報から削除されるまで有効です。

  • 「資格情報を記憶する」にチェックが無い場合は、WindowsからサインアウトするとWindowsユーザーの資格情報から当該プロキシーの情報は削除されます。

  • Windowsユーザーの資格情報は「コントロールパネル」-「表示方法: 小さいアイコン」-「すべてのコントロールパネル項目」-「資格情報マネージャー」-「Windows資格情報」で確認できます。

    _images/Windows.png

1-4. 設定XMLファイルによるその他の設定

本ドキュメントでは、設定されるお客様が多いOutlookフォルダーを仮想ドライブに移動する手順のみ記載します。 詳細は「ZVD_Ver1.2_XMLファイルによるカスタマイズ」をご参照ください。

Outlookフォルダーを仮想ドライブに移動する場合は、設定XMLファイル(ZVDesktop_Config.xml)に以下の記載を行います。

(Outlookのフォルダーは検証済みですので問題なく仮想ドライブへ移動可能です。その他のアプリケーションのデータフォルダー等を仮想ドライブに移動したい場合は、ZenmuTechサポートへご相談下さい。)

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
 <ZVDesktop >
    <Operation>
      <JunctionFolders>
         <Junction name="Outlook2016" source="%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Outlook" target="Outlook" />
      <JunctionFolders>
    </Operation>
 </ZVDesktop>

1-5. ZVDの仕様

● ハードウエア要件

  • 推奨ストレージ:SSD

  • 推奨メモリー:8GB以上

● ソフトウエア要件

  • iTunes Ver 11.1以上:オフラインストレージとしてiPhoneをUSB接続で使用する場合

  • ZenmuBT(Android専用アプリケーション):オフラインストレージとしてAndroidをBluetooth接続で使用する場合

● OS要件

  • Windows 10 バージョン(64bit)、Windows 10 IoT(64bit )

  • バージョン1803以上

● CPU要件

  • インテル Core™ i3以上

● オフラインモード用外部ストレージ要件

  • USBメモリー:USB2.0以上(USB3.0/1GB以上を推奨)

    注:VID(Vendor ID)、PID(Product ID)、シリアルナンバーを保持しているUSBメモリーのみが対象

  • iPhone:モデルiPhone 5c以上、iOS7以上

  • Android:Android5.1以上

1-6. インストール時の注意事項

ZVDは Windowsドライバを利用し、仮想ドライブを作成し、利用可能としています。セキュリティ・資産管理ツールアプリケーション等と組み合わせてご利用の場合は、事前に仮想ドライブへの書込み許可が必要です。 インストール時には以下の点にご注意ください。

  • ドライブへの書き込みを禁止する機能があるソフトウェアは、なるべく停止してZVDのインストールを行う。

  • ZVDフォルダー(C:\Program Files\ZenmuTech\ZVDesktop) を除外設定する。

1-7. インストール方法(新規)

ZVDの最新版は、「管理者のメニュー」-「履歴・情報」-「サービス」よりダウンロードすることができます。

_images/クラウド_サービスDL.png

ダウンロードしたZVDのSetup.exeをダブルクリックすると、セットアップウィザードが起動します。

_images/install0.png

「実行」をクリックし、確認画面で「はい」を選択すると、インストールが開始されます。

_images/install1.png _images/install2.png

任意で「アンインストール制御キー」(制御キー)を設定することが可能です。

  • 制御キーは、仮想ドライブ利用者などが、システム管理者の許可なく容易にアンインストールする事を防ぐ事を目的としています。制御キーを設定するした場合、アンインストール時に制御キーの入力が必要となります。

  • 制御キーを忘れるた場合は、アンインストール不可能となりますのでご注意ください。

  • 制御キーの設定が不要な場合は、空欄のまま「次へ」 をクリックしてください。その場合は、アンインストール時に制御キーの入力は不要です。

_images/install3.png _images/install4.png _images/install5.png _images/install6.png

インストール実行後は「再起動」をクリックして完了です。

1-8. インストール方法(ZVDのアップグレードインストール)

ZVD1.0以降をご利用中の場合はアップグレードインストールが可能です。

ZENMUツールバーの中央のアイコンをクリックし、「その他」-「仮想ドライブのアンマウント」を選択します。

_images/upgrade1.png

「はい」をクリックすると、仮想ドライブがアンマウントされます。

_images/upgrade2.png

「デスクトップ/エクスプローラーの表示」をクリックすると、デスクトップが表示されます。再度クリックすると、エクスプローラーが立ち上がります。

_images/VDアンマウント2.png

仮想ドライブ(例:Zドライブ)はアンマウントされ利用不可となります。デスクトップなどWindowsの既知のフォルダーを仮想ドライブへ移動している場合は、アクセスできません。そのためデスクトップが利用不可である旨のメッセージが表示されますが、問題はありません。

ネットワークドライブ、社内ファイルサーバー等、アクセス可能な場所に新しいバージョンのZVDのインストーラーを配置し、アップグレードインストールを実施してください。インストールが完了すると、PCの再起動が促されます。再起動後、再度Windowsにサインインし、ZVDスタート画面からSTARTをクリックすると、引き続き同じ環境で仮想ドライブを利用可能です。