5 ZVDの機能詳細と変更方法¶
本章では、ZVDの機能と、その設定・変更方法について記載致します。
ZVDの機能の設定・変更は、いつでも実行可能な機能と、限られた状態(仮想ドライブ新規作成時、アンマウント時、オンラインモード時等)でのみ実行可能な機能がありますのでご注意下さい。
ZVD 状態別の設定・変更可否
ZVDの設定メニュー |
仮想ドライブ作成後 |
A:マウント時 |
B:アンマウント時 |
仮想ドライブ |
〇 |
✕ |
〇 |
仮想ドライブ |
〇 |
〇 |
〇 |
ZENMUモード |
〇 |
✕ |
〇 |
マウント |
◎ |
✕ |
◎ |
アンマウント |
◎ |
✕ |
◎ |
フルバックアップ |
◎ |
◎ |
◎ |
復元 |
◎ |
✕ |
◎ |
その他-アクセス禁止 |
◎ |
✕ |
◎ |
その他-削除 |
◎ |
✕ |
◎ |
凡例:◎可能 〇一部可能 ×不可
A:マウント時ーZVD利用中、ZENMUツールバーから「設定の表示」を選択しての設定変更を意味します。
B:アンマウント時ーZVDスタートアップ画面で“Ctrl+Shift+Alt+X”を押しての設定変更を意味します。
(1) 仮想ドライブの設定変更画面¶
以下の2つの方法で、設定変更画面の表示が可能です。
① ZENMU ツールバーの歯車アイコン(真ん中)をクリック→「設定の表示」を選択
② 以下のZENMUスタートアップ画面で、 “Ctrl+Shift+Alt+X”を押すと、ZVDの設定画面が立ち上がります。 必要な変更を行い「変更」ボタンをクリックすると、変更内容が反映されます。
尚、変更可能な項目は限られていますのでご注意下さい。

(2) 仮想ドライブ¶
アンマウント時のみ変更可能

仮想ドライブ番号:変更不可
仮想ドライブ名:変更可能
仮想ドライブ文字:変更可能
仮想ドライブのサイズ:変更不可
ロールバック:「ロールバック用のファイルを作成する」設定変更可能
ロールバックデータの自動保存:変更可能
通知と通知後の自動保存:変更可能
ファイル1(HDD):変更不可
(3) 外部ストレージ¶
アンマウント時のみ変更可能

■ クラウドストレージ/オフラインストレージ
共に「接続確認」をクリックすると、現在のステータス(接続/非接続)のダイアログが表示されます。
■ オフラインストレージ
クラウドモードで運用時のみ、「変更」、「削除」が可能です。「変更」時にはそのままオフラインモードに移行することも可能です。


「削除」を完了する場合は、「はい」をクリックして下さい。

(4) ZENMUモード¶
アンマウント時のみ変更可能

2_仮想ドライブの新規作成_(2) はじめに設定する項目も合わせてご参照下さい。
ZENMUモードを利用する:変更不可
仮想ドライブへ移動するフォルダー:「設定XMLファイルに設定されているフォルダー」のみ変更可能
(5) マウント¶
アンマウント時のみ変更可能

■マウント 全て変更可能
推奨:①「仮想ドライブをシステムワイドで利用可能にする」
アプリケーションのセットアッププログラムを仮想ドライブに保存、実行する際には、本設定に✔が入っている必要があります。
②「マウント時、設定変更時のWindowsログオンをスキップする」
マウント時、設定変更時にWindowsログオン画面の表示を省略させることができます。

■マウント中のストレージ切断時の動作 全て変更可能
①「仮想ドライブを利用不可にする」
この項目を選択していると、仮想ドライブマウント中にストレージが切断された場合、仮想ドライブは利用不可となります。
②「Windowsをロックする」
この項目を選択していると、仮想ドライブマウント中にUSBストレージ、Bluetoothストレージが切断された場合、Windowsはロックされ、PC端末からサインアウトとなります。
③「ロックするまでのタイムアウト時間」
クラウドストレージ、Bluetoothストレージが切断された時のみ有効です。任意の時間を選択して下さい。
(6) アンマウント¶
アンマウント時のみ変更可能

■ アンマウント 全て変更可能
本機能は、マウント中に起動されているアプリケーションの終了確認を行うための機能です。
①「アプリケーションの終了を確認する」
確認メッセージが表示されますので、「強制終了」か「キャンセル」を選択して下さい。アプリケーションのデータ保存を確実に行った後、仮想ドライブをアンマウントすることができます。
システムが使用しているアプリケーションが表示される場合は「強制終了」を選択して下さい。
どちらも選択されない場合は、1分後にアプリケーションが強制終了されアンマウントが実行されます。
ExcelやWord等Microsoft Officeのアプリケーションは、基本的にアプリケーション自体が自動保存を行うため、本一覧には表示されないことが多く、次回アプリケーション起動時に「ドキュメントの回復」がアプリケーション側で自動的に表示されますので、必要に応じてご利用下さい。
特定のアプリケーションを表示させたくない場合、または、終了確認対象から除外したい場合は、設定xmlへの記載で可能です。
②「仮想ドライブを利用しているアプリケーションを強制終了する」
このオプションを選択している場合、使用中のアプリケーションを強制終了してアンマウント処理を実行します。
アプリケーションによっては、作業中の一時ファイルが無くなる場合がございますのでご注意下さい。
③「アプリケーションの終了を行わない」
アプリケーションを終了しないで、アンマウントが実行されます。
■ アンマウント時にWindowsの一時ファイルを削除する
仮想ドライブで作業をした際の一時ファイル(Windowsにおける %TEMP%, %TMP%フォルダー以下のファイル)をアンマウント時に削除します。この際、一時ファイルにアクセスしているアプリケーションも強制終了します。
注意: 削除されるファイルは、ログオンユーザーアカウントのユーザーが削除できるファイル、フォルダーに限ります。システムアカウント、他のアカウントが作成したフォルダー、ファイルは削除されません。
(7) フルバックアップと復元¶

■ フルバックアップ
クラウドモードで運用時には、仮想ドライブのフルバックアップを作成することが可能です。
これにより、万が一オフラインストレージを紛失しても、フルバックアップを利用して仮想ドライブデータの復元が可能となります。
フルバックアップを作成するには、ハードディスク内に仮想ドライブと同じサイズの空き領域が必要となります。
仮想ドライブ新規作成時に、「詳細設定」→「フルバックアップ用の領域を確保する」に✔しておけば、ハードディスクにフルバックアップ用の領域を確保できます(推奨)。

「開始する」をクリックするとフルバックアップを作成します。
フルバックアップの作業には仮想ドライブのサイズによって数分を要す場合があります。


クラウドモードで運用していない場合は、下記のダイアログが表示されますので、クラウドモードに移行後に実行して下さい。

■ フルバックアップからの復元
アンマウント時のみ変更可能
ZENMUクラウドサービスに接続している状態で、「復元の実行」をクリックすると作成済みのフルバックアップから仮想ドライブを復元します。
復元の作業には仮想ドライブのサイズによって数分を要す場合があります。
(8) その他¶
アンマウント時のみ変更可能

■ エクスプローラー上で非表示、アクセス禁止にするドライブ
内蔵ハードディスクや外部デバイスの利用を制限します。
お客様運用環境に応じて設定して下さい。
■ 削除
「削除」をクリックすると確認画面が表示された後、仮想ドライブを削除します。

「OK」をクリックすると、移動したフォルダーを戻すかどうかのオプションが表示されます。
リダイレクトしたデータを全て元に戻す場合は、「フォルダーとファイルを元に戻す」を選択して下さい。データの移行(戻し)作業が終了すると、仮想ドライブ削除の画面が表示されます。


「仮想ドライブの削除処理が終了しました」の画面で、「OK」をクリックしてダイアログを閉じて下さい。

ZENMUスタートアップ画面に戻りますので「Windowsの終了」をクリックし、何れかの終了オプションを選んで下さい。


ZVDのサービスが終了し、仮想ドライブの削除は完了となります。 再度、Windowsにログオンすれば、ZENMUスタートアップ画面は表示されません。